香港空港から深センへ移動するにはいくつか方法がありますが、それぞれ一長一短。
ワタシ的にはリムジン(スカイリモ)が時間、費用的にも程よく許せる範囲で、使い勝手が良いかなと思っています。初めての方にとっても楽ちんでわかりやすいですし。
移動手段 | フェリー | リムジン(本記事) | バス+電車 |
---|---|---|---|
費用 | HKD220(約3,200円) | HKD150(約2,200円) | HKD55(約800円) |
クレカ利用 | ◎ | ◎ | ☓ (香港内オクトパスカード可) |
時間 | 約30分 | 約45分 (道路の混み具合で多少前後) |
約90〜120分 |
便の多さ | 概ね1時間に1本 *蛇口(市内寄り)と福永(深セン空港)の2ルートあり |
7人揃い次第都度出発 概ね最低15分置きには出発 |
概ね20分おき |
営業時間 | 08:15〜21:45 | 06:30〜00:15 | 07:00〜24:00(バス) |
メリット | ・フライトから直接フェリーへ乗り継ぎ可能 ・香港側のイミグレ不要。 ・空港で荷物ピックアップ不要 ・チケット事前購入可能 |
・簡単 ・時間を気にする必要なし ・深セン市内のホテルまで指定することも可能(別途有料) ・香港出国イミグレは運転手にパスポートを渡すだけ* |
・安い |
デメリット | ・便数が少ない ・価格が高め ・フェリーターミナル(Shekou:蛇口)から街中へ再度タクシーなどで移動が必要 |
・アルファード(orベンツワゴン)なので、3人シートの真ん中だとやや窮屈 | ・イミグレが激混みの場合あり ・荷物を持っての移動が必要 |
まずはこの記事では香港からの往路として「香港空港→深セン」編をご紹介。ちなみに費用、支払い方法等の諸条件は往路と復路(深セン→香港空港)で異なる点が多数あるので注意。
復路はこちら。
参考 深圳 皇崗口岸 → 香港空港:アルファードのリムジンにて移動
先日見た、NHK BS1スペシャルの『三和 人材市場~中国・日給1500円の若者たち~』が今の深センを描いた内容でなかなか面白かったですね。探せばどこかに落ちているかも。
香港→深圳:SkyLimo アルファードリムジン
香港 ー 中国間のイミグレは8ヶ所
8ヶ所の内2ヶ所は港湾なのでフェリー利用時。よって陸路では6ヶ所。
それぞれ営業時間が異なっているので、時間と深センでの用事のある場所、あるいはホテルの場所などによって使い分けるのが良いかと。メインとなるのは上の4つぐらいでしょうか。今回利用した皇崗口岸は24時間営業しているのがメリット。
名称 | 営業時間 |
---|---|
皇崗口岸(Huanggang:ホワンガン ) | 24時間 |
羅湖口岸(Lowu:ローホゥー) | 6:30 – 24:00 |
福田口岸(Futian:フーティエン) | 6:30 – 22:30 |
深圳湾口岸(Shenzhen Bay:シェンジェンワン) | 6:30 – 24:00 |
沙頭角口岸(Shatoujiao:シャートウジャオ) | 7:00 – 20:00 |
文錦渡口岸(Wenjindu:ウェンジンドゥ) | 7:00 – 20:00 |
蛇口(Shekou:シューコウ)*港湾 | 7:45 – 21:30 |
福永(Fuyong:フゥーヨン ):港湾 | 7:30 – 19:30 |
今回は皇崗口岸を利用したのですが、日中であったこと、ホテルの場所からも近いことから羅湖口岸でも良かったかなとも今更ながら思いますが、また機会があれば。
事前に用意しておいた方がよいもの
パスポート | 香港出国イミグレにて提出、顔参照あり |
---|---|
中国入国カード | 中国入国イミグレにて提出 |
中国の入国カード(黄色)は機会があれば先に空港などで入手して記入しておいた方が楽です。
参考 中国出入国カードの書き方
ターミナル1からリムジン乗り場のターミナル2へ移動
香港空港に到着するのは全便ターミナル1となりますが、リムジンのチケット売場+乗場はターミナル2となるので、移動が必要となります。到着後の流れは下記の通り。
- ターミナル1到着 → イミグレ → 荷物のピックアップ → ターミナル2へ移動
荷物のピックアップ後に出てくるエリアには「Terminal 2」という案内板がたくさん出ているので、それに従って行けば迷うことはないかと思います。
Google Mapで空港フロア内のインドアビューがあるので、不安な方は事前にルートを確認しておくのも良いですね。下記が荷物ピックアップ後に出てくるエリア中央あたり。
下記がちょうどターミナル2のチケット売り場付近となります。
こんな感じで大きく「Mailland Transport」とオレンジの看板が出ています。
いくつか会社がありますが、価格は横並び?のようでHKD150(約2,200円)となっています。香港空港のWEBサイトから予約も可能なようですが、当日カウンターでのチケット購入の方がスムーズでしょうか。
参考 中国旅行社 CTS: China Travel Service (Hong Kong)
参考 永東旅行社 E&E: Eternal East Tours Company Limited
参考 環島旅運 KCTIL: Kwoon Chung Trans-Island
参考 三通旅運 S.T. Travel
参考 HKG空港: SkyLimo
さて、今回は呼び込みのおばちゃんの勢いに負けまして、環島旅運(KCTIL)という会社を利用することに。
カウンターに行き「皇崗(ホゥワンガン)」まで行きたいことを告げると、このような価格表を見せてもらえます。150香港ドル(=130中国元)ですね。また香港側の出国イミグレは含まれますが、中国側の入国イミグレは含まれないと記載されています。
更に今回は、深センの「富臨大酒店:Best Western Shenzhen Felicity Hotel」までお願いしたいことを告げ、追加料金がHKD50(約700円)、合計HKD200。まぁ良しとして手を打ちました。支払いはクレジットカードでもOKです。
皇崗口岸まで行って、イミグレ通過後にまた別の車に乗り換えるシステムになっています。
チケットと一緒に一人づつ目印となる丸いシールを渡されますので、分かるように袖か胸あたりに貼ります。
チケットはこのような感じ。「ホテルまで」とキチンと記載されています。
チケットと一緒に注意書きも付いており下記のような内容。
- 皇崗イミグレ(中国入国)通過後に、同じ会社のユニフォームを着た人に声をかけてね
- 乗り換えまでこのチケットを持っててね
- 追加料金は掛かりません
チケット売り場の向かい側が乗り場になっており、どの出口に行けばよいか指示されます。指示された出口付近に各旅行会社のスタッフの方がいます。
A1前にて待機。ベンチがいくつかありますが、同じシールを付けた方が数名。待つこと10分弱、この時は6名揃った時点で出発となりました。
香港空港 ー 深圳 皇崗口岸のルート:アルファードにて
皇崗口岸は24時間営業である点と、もう一点他のイミグレとは異なっている点があり、それは香港側の出境点(落馬洲管制站)と中国側の入境点(皇崗口岸)が物理的に離れている、という点です。
流れとしては下記のような感じに。
- 香港空港出発 → 落馬洲管制站で一旦停車(パスポート提出・参照)→ 出発 → 皇崗口岸着 → 中国入国イミグレ
スカイリモで利用する際は、落馬洲管制站でも車内にいたまま数分待つだけなので特に気にすることはないのですが、バスで行かれる方は落馬洲で一旦下車→全員のパスポート参照→再乗車して中国側まで移動となるので、時間はそれなりに掛かかることには注意が必要です。
今回の車はアルファード(冒頭の写真)。会社によってはたまにベンツの場合もあるようですが、快適性にそれほど差はないでしょう。車は香港、中国の2つのナンバープレートを付けています。
シートの配列を考えると一番快適なのは助手席。乗車時に特に列らしい列はないので、雰囲気でさささっと。運良くゲット出来ればラッキーですね。アルファードは3列目の後ろのトランクスペースも大きいので、人数分のスーツケースであっても充分積めているようでした。
尚、この時はワイフが助手席、ワイは2列目3人がけシートの真ん中にて。ちーん。まぁ別に狭いとかはありません。車内飲食禁止という注意書きが貼ってありましたが、運ちゃんが普通にごくごくジュース飲んでいたのは秘密。
GPSのログにて。この日は高速も空いており140kmぐらいでぶっ放し。拡大すると分かるのですが、毎度ながら中国の測地系とGoogle Mapではズレがありますので、皇崗口岸あたりは全体的に東へずらしたものが実際のルートになります(どうにかならんかね・・・)
先に触れた通り、香港側出国イミグレ(落馬洲管制站:料金所のような感じ)にて一旦停車。
お客さん全員のパスポートを集められ、運転手さんが係員に提出。係員が全員分のパスポートを見ながら参照していきます。特に問題なければ停車時間はせいぜい2、3分ほど。落馬洲管制站から皇崗口岸までは5分弱。
飛ばしてくれたお陰で空港出発から40分弱で皇崗口岸まで到着。荷物を降ろしまして。
酒、タバコの免税店が立ち並んでいますが、皆がぞろぞろ歩いていく方向へ。
検疫を抜けて、中がイミグレオフィスとなっています。中は写真撮影禁止なので写真ありません。まぁ普通の中国の空港のイミグレと同じような感じです。タイミングにもよると思いますが、さほど人も多くなく待っても2、3分程の列でした。
冒頭で少し触れましたが、事前に中国入国カード(黄色)を記入しておくと楽ですね。無くても中で書けます。
イミグレ通過後にセキュリティ検査があるので、スーツケース等大きめの荷物を通して、完了。建物を出ればそこは中国です。イミグレ全体で約10分弱ぐらいでした。
平日であれば中国から香港へと越境通学している小学生の多さに驚くかも知れません。子の未来を思うのであれば開かれた国で学ばせたいと願うのが親心でしょうか。
出たところに再びオレンジの「環島」シャツを着たスタッフがいるので、チケットを見せます。スタッフの方には香港から事前に電話で話がいっているようでした。
10分程待って、再びアルファード。この時は私達だけ2人での利用でした。
「富臨大酒店:Best Western Shenzhen Felicity Hotel」に到着。価格(6,000円弱)の割には部屋も充分キレイで、バスタブあり、1階にセブンイレブンあり、電子街にもタクシーで10分ほどの距離、と満足度高めのホテルでした。
深センでのプリペイドSIM:Google、TwitterもOK
今回も深センではairBartic SIMカードを活用。4G入りますし、Google、TwitterももちろんOK。ビル街に入るとちょっと電波状況が弱い場所もありましたが、基本的には問題なく使えました。
参考 中国でネットするには:プリペイドSIM、レンタルWiFi、キャリアパケット定額、徹底比較
【4G LTE 無期限】中国 韓国 アメリカ ヨーロッパ 北欧 世界200ヶ国 1GB、3GB、5GB〜 電話番号あり・通話/SMS対応 airBaltic mobile SIM
中国ではローミング先がチャイナ・ユニコムだけと思いきや、エリアによってはチャイナ・モバイル(バンド41)をキャッチすることも。10Mbps前後は出ていました。
中国必須のアプリ:百度地図とWeChat Pay
とは言え、ご存知の通り中国ではGoogle MAPが情報、精度とも今いち。「百度地図」と「WeChatPay」は息を吐くように使いこなせるようになっておきましょう。
百度地图
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