中国を訪れる日本人の数は、2007年の397万人をピークに減少傾向。
とはいうものの、まだまだビジネス需要は旺盛、LCCの就航もあり低価格で観光に行けるようになりました。
中国でネットを使用する方法は、大きく分けて3つ。
- SIMフリースマホでプリペイドSIM
- 国内キャリア(ドコモ、au、SB)の海外パケット定額プラン
- レンタルWIFI
中国でのネット利用で忘れてはいけないのが、中国ではネット規制が敷かれており、通常のままでは対象のWEBサービスであるGoogle、Facebook、Twitterなどを見ることが出来ません。そこで通称「壁超え」と呼ばれている規制回避が必要となります。
今回は中国でのネット利用方法を、毎年何回も中国に飛んでいる(なんなら駐在もしていた)私が、ガチンコ徹底比較。それぞれメリット・デメリットがあるので、自身の状況に応じて一番合うものを選択したいですね。
みんな大好き深セン – 香港間のルートについてはこちら。
参考 香港空港 → 深圳編:スカイリモ、ことリムジンにて移動
参考 深圳 → 香港空港編:アルファードのリムジンにて移動
中国で使えるオトクなプリペイドSIMを徹底比較
私は普段日本では「SIMフリースマホ」+「格安SIM(MVNO)」を利用していることもあり、基本は海外ではプリペイドSIM派です。
しかしながら中国で利用できるプリペイドSIMカードは、ここ数年ありとあらゆるものが出て群雄割拠。種類が沢山ありすぎて、もぅ何がなんだか。とりあえず日本で購入可能なものを比較。
利用シーンに応じて確認しておきたい点が下記。
- 利用日数:日数限定 or 繰り返し利用
- データ容量:無制限 or ◯GB
- スピード:4G or 3G
- 通話/SMS:可能 or データ専用
- 対象国:中国のみ or 香港他アジア各国も利用可能
- 壁超え:Google、Twitter、Facebookが使えるか
プリペイドSIMは大きく分けると『日数限定の1回使い切りタイプ』と、『繰返し利用のデータプラン購入タイプ』の2タイプ。ここでは分けて比較。
中国プリペイドSIM:日数限定、1回使い切りタイプ
訪中の予定がとりあえず1回のみの旅行者や出張者などには、こちらの日数限定タイプが使いやすいでしょうか。大きく分けると下記3タイプ。
- 中国キャリア大手である中国联通、中国移動
- 上の回線を利用する中国のMVNO
- 海外キャリアのアジア周遊タイプ
また海外キャリアでは、特にタイのAIS社が提供している「SIM 2 Fly」は新たに対象国として中国がカバーされ、日数こそ8日間に限定されますが、アジア周遊旅行などを予定している場合は使い勝手が良さそうです。
ただAmazonのレビューを見ていると、ちょっと電波のキャッチ状況が不安定な地域もあるようで、対応バンドが下記表の通りであればやや厳しいかも知れません。
ブランド 通信会社 |
中国联通香港 China Unicom HK |
中国移動香港 China Mobile HK |
博元訊息 MB |
KK | Three | タイ AIS SIM2Fly |
タイ True Travel SIM |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ローミング先 | – | – | 中国移動 | 中国移動 | 中国联通 | 中国联通 中国移動 |
中国移動 | |||||
Amazon 価格* |
||||||||||||
1,180円 | 2,180円 | 1,880円 | 2,890円 | 1,650円 | 1,190円 | 1,330円 | 1,590円 | 1,280円 | 6,300円 | 1,450円 | 1,420円 | |
利用可能 日数 |
7日 | 15日 | 30日 | 30日 | 10日 | 3日 | 10日 | 10日 | 30日 | 365日 | 8日 | 8日 |
データ容量 | 2GB | 2GB | 1GB | 3GB | 2GB | 1GB | 1.5GB | 3GB | 2GB | 8GB | 4GB | 4GB |
スピード | 4G | 4G | 3G | 4G | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | ||
利用バンド | 【4G LTE】 Band 3 (1800) Band 7 (2600) 【3G】
Band 1 (2100) Band 8 (900) |
【4G LTE】 Band 38 (2500) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G TD-SCDMA】
Band 34 (2000) |
【4G LTE】 Band 38 (2500) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G TD-SCDMA】
Band 34 (2000) |
【4G LTE】 Band 3 (1800) Band 7 (2600) 【3G】
Band 1 (2100) Band 8 (900) |
【4G LTE】 Band 1 (2100) 【3G】
Band 1 (2100) Band 8 (900) (他も利用可能?) |
【4G LTE】 Band 38 (2500) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】
Band 34 (2000) |
||||||
通話 / SMS | – | 可能 | – | – | 可能 | – | 可能 | |||||
通話残高 | – | 100分 + SMS 100通 |
50分 + SMS 50通 |
– | – | – | – | – | ||||
対象国 | 中国 香港 |
中国 香港 マカオ 台湾 |
中国 香港 マカオ |
中国 香港 |
中国 香港 マカオ |
中国 香港 マカオ |
中国 日本 韓国 香港 台湾 他アジア 13ヶ国 |
中国 韓国 香港 台湾 他アジア 8ヶ国 |
||||
リチャージ | 可能 | – | 可能 | 可能 | 可能 | – | 可能 | 可能 | 可能 | |||
テザリング | 可能 | – | 可能 | 可能 | – | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | |||
Google LINE |
可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | ||||
APN設定 | 3gnet | cmhk | mb | mb | mobile.lte.three.com.hk | internet | internet [User] true [Pass] true |
中国プリペイドSIM:繰り返し利用、データプラン購入タイプ
- この先、中国に複数回行くかも知れない旅行者・出張族の方
- 中国に限らず年に1回以上は世界各国を旅行する方
- 海外に行く度に現地のSIMカードを調べて購入するのに疲れた方
このような方には、世界各国で繰り返し利用可能なタイプのSIMカードの購入をオススメします。今は世界中の様々な通信会社が競争をしており、オトクなプランも結構あります。
下記表右端の跨境王のみ対象国が限られていますが、他の3社については甲乙付け難いプラン設定、使い勝手の良さとなっています。また3社とも、実質的にはSIMカードの利用期限は無いに等しいと考えてよいでしょう。
「MTX SIM」に関しては、ローミング先がChina Telecomとなっており、公式サイトでもカバレッジMAPを見るとChinaがBand 3、41のみとなっており、本当にこの2バンドのみであればカバー地域が相当厳しいことが予想されます。
「AIR SIM」はプランが沢山あるのがメリット。ただし無制限プランは500MB/日を超過するとかなりの帯域制限があること、電話番号はなく通話はアプリに限られることには注意が必要です。
個人的には「airBaltic Mobile SIM」が気に入っています。プランも1MB刻みの使った分だけ、完全従量制プランもあり、無駄にあまったりすることもありません。また電話番号が付与されるので、SMSも通話もOKでいざという時に安心です。
つい最近「4G対応SIM」へとバージョンアップし、中国の都市部では実際に4Gをすぐキャッチ。十分なスピード15Mbpsで使えました。他国でもかなり幅広く使えるので、とりあえず1枚持っておいて損はないでしょう。
ブランド 通信会社 |
airBaltic Mobile | AIR SIM | mtx SIM | 跨境王 China Unicom |
---|---|---|---|---|
ローミング先 | 中国联通 China Unicom |
中国移動 China Mobile |
中国電信 China Telecom |
中国联通 China Unicom |
SIM価格* | ||||
1,200円 | 500円 | 299円 | 1,570円 (1,130円残高込) |
|
SIM有効期限 | 最終チャージ日 から2年 |
最終チャージ日 から1年 |
無期限? (チャージ残は 追加日から18ヶ月) |
90日 |
無制限 データプラン |
– | 1日 /425円 2日 /850円 3日 /1,250円 5日 /1,800円 7日 /2,500円 |
1日 /1,300円 | – |
従量制 データプラン** |
1MB /365日 /1.9円
1GB /30日 /1,950円 |
2GB /15日 /2,400円 5GB /15日 /5,600円 2GB /30日 /2,700円 5GB /30日 /6,100円 2GB /60日 /2,950円 5GB /60日 /6,350円 2GB /90日 /3,200円 5GB /90日 /6,650円 |
1MB /30日 /1.9円
200MB /1日 /450円 |
90円/月
+ 300MB /7日 /680円 |
通話 / SMS | 可能 | – (アプリ利用で可能) |
– | 可能 |
スピード | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G |
利用バンド |
【4G LTE】
Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】 |
【4G LTE】 Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) |
【4G LTE】 Band 3 (1800) Band 41 (2500) |
【4G LTE】
Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】 |
帯域制限 | ? | 無制限プラン: 500MB /日超過で 128kbpsに制限 |
? | ? |
対象国 | 中国、韓国、アメリカ他 世界150ヶ国以上 |
中国他 世界100ヶ国以上 |
中国他 世界80ヶ国以上 |
中国・香港・マカオ |
テザリング | 可能 | 可能 (ルーター使用不可) |
可能 | 可能 |
Google LINE |
可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
APN設定 | send.ee | cmhk | internet | 3gnet |
特色・注意点 | ・通話含めてかなり多機能 ・コマンドでプラン適用化 ・国ごとにプランが異なる ・北欧、ロシアプラン激安 |
・国ごとにプランが異なる | ・チャージの度に90日間 Line、 WhatsApp、 Wechat、 Viber 30日フリー ・アプリ利用可 |
【4G LTE 無期限】中国 韓国 アメリカ ヨーロッパ 北欧 世界200ヶ国 1GB、3GB、5GB〜 電話番号あり・通話/SMS対応 airBaltic mobile SIM
ドコモ、au、ソフトバンクの海外定額プラン
お使いのスマホがSIMフリー機、あるいはSIMロック解除済であれば上記の海外用SIMカードも利用可能ですが、そうでない場合。
そのような方の多くが国内3大キャリアを利用している方が多いかと思いますが、選択肢としてはまず、国内キャリアDocomo、au、SoftBankがそれぞれ提供している「海外定額プラン」があります。
まずドコモ、auが「980円/24時間」で同料金で並び、使用するデータ量は日本で契約しているデータプランから消費する形式となっています。海外渡航期間が短期間で簡単に済ませたい場合は、選択肢としてはかなりアリですね。
一方、ソフトバンクは海外でのデータ通信においては2社に一歩遅れていると言わざるを得ない「2,980円/日」の設定。事前申し込み不要で、データ量も無制限としていますが、それでもかなりの割高感があります。また実際にスピードも無制限なのか、帯域制限があるのかやや不透明ではあります・・・。
キャリア | ドコモ |
au |
ソフトバンク |
|
---|---|---|---|---|
プラン名 | パケットパック 海外オプション |
世界データ定額 | 世界パケットし放題 | |
ローミング先 | 中国联通 China Unicom |
中国联通 China Unicom |
中国移動 China Mobile |
中国联通 China Unicom |
料金 | 980円 / 24時間 | 980円 / 24時間 | 2,980円 / 日 (日本時間基準) |
|
データ量 | 日本で契約している プランから消費 |
日本で契約している プランから消費 |
無制限 (*帯域制限不明) |
|
対象者 | ・World Wing契約 + ・spモード契約 + ・パケットプラン契約 |
データ定額サービス契約 | 誰でも可能 | |
対象国・地域 | 中国他 世界205ヶ国地域 |
中国他 世界150ヶ国地域 |
||
事前申込み | 必要 ・WEB、151、店頭 |
必要 ・WEB、151、店頭 (データチャージ加入) |
不要 (アプリで確認) |
|
対象国・地域 | 中国 他世界205ヶ国・地域 |
中国 他世界150ヶ国・地域 |
中国 他世界136ヶ国・地域 |
|
スピード | 4G / 3G | 4G / 3G | 4G / 3G | |
利用バンド |
【4G LTE】
Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】 |
【4G LTE】
Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】 |
【4G TD-LTE】
Band 38 (2600) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G TD-SCDMA】 |
【4G LTE】
Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G】 |
Google LINE |
可能 | 可能 | 可能 | |
他 | 専用アプリ利用可能 | ・専用アプリ利用可能 ・ルーターでも利用可能 |
中国でも使えるWiFiルーターをレンタル
もう一つの選択肢としてはWifiルーターをレンタルするという方法もあります。
日本で3キャリアを使っている方、SIMフリー機でMVNOを利用している方の両方のケースで利用可能ですね。
難点はルーター本体はだいぶ小さくなっているとは言えども、常にWIFIルーターを持ち歩くを必要があり、バッテリーも気にする必要がある点です。
何回か利用したことがありますが、正直ワタシはけっこう邪魔くさく感じました(涙)。
各社価格競争のおかげで数年前より価格はかなりこなれてきていますが、SIMカードなどに比べるとちょっと割高でしょうか・・・。
中国向けのプランでは、各社「通常プラン」と、GoogleやSNSが可能な「VPNプラン」を用意しており、通常プランは確かに安いのですが、Google MapもTwitterなどのSNSが使えないようでは本末転倒・・。ということで比較表では「VPNプラン」で比べてみました。
会社名 | グローバルWiFi (株式会社ビジョン) |
Wi-Ho (テレコムスクエア) |
イモトのWiFi (エスコムグローバル) |
||
---|---|---|---|---|---|
ローミング先 | 中国電信(China Telecom) 中国联通(China Unicom) |
中国移動 (China Mobile) |
詳細不明 | ||
スピード | 3G | 4G | 4G | 3G | 4G |
料金 | 300MB /日 /735円 500MB /日 /805円 |
300MB /日 /685円 500MB /日 /850円 1GB /日 /1,770円 |
300MB /日 /390円 600MB /日 /700円 1GB /日 /1,050円 無制限 /日 /1,546円 |
500MB /日 /844円 1GB /日 /1,164円 |
500MB /日 /1,000円 1GB /日 /1,420円 |
帯域制限制限 | あり (1日250MB 以上利用) |
あり (詳細不明) |
|||
申し込み方法 | ・WEBサイトから事前申込み ・空港在庫があれば当日可 |
WEBサイトから 事前申込みのみ |
・WEBサイトから事前申込み ・空港在庫があれば当日可 |
||
受取り・返却方法 | ・郵送 or 当日空港 | ・郵送 or 当日空港 | ・郵送 or 当日空港 | ||
利用バンド | 【3G】 Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 8 (900) |
【4G LTE】 Band 1 (2100) Band 3 (1800) Band 40 (2300) Band 41 (2500) |
【4G TD-LTE】
Band 38 (2600) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G TD-SCDMA】 |
不明 | |
Google LINE |
可能 | 可能 | 可能 |
1日外に出歩くことを考えると、モバイルバッテリーが必要になることにも注意です。
中国現地の空港でWiFiルーターをレンタル
番外編として、WiFiルーターを中国現地の空港でレンタルするプランもあります。日本の企業に比べてオトクな価格設定になっているのですが、致命的なのが、
Google、Twitter等SNSがそのままでは利用できません。
地図サービスについては、百度(バイドゥー)を利用することは可能です。他はVPNサービスを利用するか、あるいはSNSや、Googleを利用しない場合などには選択肢のひとつになるかも知れません。
会社名 | KLOOK 4G WiFi |
---|---|
Klook.com | |
ローミング先 | 中国移動 China Mobile |
スピード | 4G / 3G |
料金 | 2GB /4日 /458円 (500MB /日) |
帯域制限制限 | あり |
申し込み方法 | ・WEBサイトから事前申込み(前日まで) |
対応空港 | 上海浦東(PVG) 北京(PEK) 広州(CAN) 成都(CTU) 杭州(HGH) 西安(XIY) 深セン(SZX) |
利用バンド |
【4G TD-LTE】
Band 38 (2600) Band 39 (1900) Band 40 (2300) Band 41 (2500) 【3G TD-SCDMA】 |
Google LINE |
不可 |
中国の3大キャリアとは:カバレッジMAPで比較
プリペイドSIM、日本国内キャリアの海外パケット定額、WIFIレンタル、そのいづれを選択したとしても回線事態は中国国内キャリアの通信網を利用することになります。
中国も日本と同様に3大キャリアがあり、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)の3社が、電信の“三大運営商”と言われています。
それぞれの電波カバレッジマップと共に紹介です。実際のMapはリンク先にて自由に移動拡大して確認が可能です。
中国移動(チャイナ・モバイル):世界最大手
中国最大手であると共に、世界最大手のキャリアでもあります。中国でのシェアは60%以上。元々は中国郵電電信総局(旧のチャイナ・テレコム)からモバイル部門を分社化した経緯があります。
日本で言えば電電公社から完全分社化されたドコモと考えてよいでしょうか。2020年までに本格的な展開が予想される第5世代通信(5G)に向けても設備の建設が着々と進んでいます。
LTEも都市部ではまず問題ないでしょう。
参考 OpenSignal:China Mobile カバレッジマップ
中国聯合通信(チャイナ・ユニコム):中国2位
中国聯合通信有限公司は、シェア約20%で国内2位。また中国移動、ボーダフォンに次いで世界第3位の通信会社でもあります。ただし4G-LTEでのシェアでは、3位の中国電信(チャイナ・テレコム)にも遅れを取っており、基礎設備の充実が課題です。
カバレッジマップを見る限りは上海、北京、深センなどの都市部はまず問題ないでしょう。
参考 OpenSignal:China Unicom カバレッジマップ
中国電信(チャイナ・テレコム)
中国電信股份有限公司はモバイル分野こそシェア3位ですが、ブロードバンド分野では確固たる地位を誇っています。4G-LTEではシェア22%を握っていますが、電波エリアが狭く、実質的には上記2社がメインとなります。
プリペイドSIMやレンタルWifiのローミング先がこちらのチャイナ・テレコムの場合、都市部以外は少々電波状況が苦しいことが予想されます。
MAPを見ると2G/3Gを合わせても都市部中心に限られ、少々苦しいでしょうか。
参考 OpenSignal:China Telecom カバレッジマップ
より細かい電波状況はCellMapperで確認
上記ではカバレッジマップの参考情報として「OpenSingal」を用いていますが、より詳しく電波塔単位で参照するには、こちらの「Cell Mapper」がよいでしょうか。
キャリア別、Band別にマップを表示可能なので中国のマイナーな奥地(?)などに観光あるいは左遷予定の方はこちらも参考にするのが良いかも知れません。
参考 Cell Mapper:上海付近 中国移動4G-LTEカバレッジ
まとめ:アナタにぴったりな中国のネット手段はコレだ
さて、中国のモバイルネット事情について大体イメージが把握できましたでしょうか。
四川料理なのか、はたまた小籠包か上海蟹かは分かりませんが、レストランの予定を立てる前にネットをどうするか決めておきたいところ。
プリペイドSIM | WIFIレンタル | 3キャリア定額プラン | |
---|---|---|---|
良い点 | ・割安 ・選択肢が豊富 ・Google、SNS等利用可能 |
・誰でも使える、お手軽 | ・国内キャリアのまま使える |
悪い点 | ・自身で設定が少し必要 | ・割高 ・WIFIルーターのバッテリーも気にする必要がる ・荷物が増える |
・国内契約のパケット量が消費される |
注意点 | ・SIMフリースマホか、SIMロック解除をしている必要がある。 | ・Google、SNS等の利用にはVPNの設定が必要 | ・SBは割高 |
SIMフリースマホ、SIMロック解除スマホを使ってるアナタへ
- とりあえず中国旅行・出張が1回の予定:「日数限定タイプ」
- これから中国以外も海外に年1回以上行きそう:「世界各国対応:繰り返し利用可能タイプ」
SIMフリースマホでMVNO(格安SIM)、あるいはSIMロック解除スマホを使っているならズバリ、中国用のプリペイドSIMが一番オトクで使い勝手が良いです。刷り込まれた “海外旅行 = レンタルWiFi” の図式は頭から消し去って下さい。
念のためにお使いのスマホが中国の電波Bandに対応しているかだけは確認しておきましょう。特にキャリア機でSIMロック解除の場合は注意です。難しくてわからない方はコメントで質問下さい。
ドコモ、au、ソフトバンクユーザーのアナタへ
SIMロック解除されていないスマホで国内3キャリアを使っているなら、価格がこなれてきた「海外定額プラン」が簡単でよいでしょう。ただしソフトバンクのみ2,980円/日とかなりの割高なので、その点は注意です。
あるいは旅行、出張が長めの方はレンタルWifiを考えてもよいでしょう。au、ドコモは980円 /日とは言え、国内で契約しているデータ量から消費されてしまうのです。日数と契約プランを天秤にかけて考えたいところです。
あるいは、これを気に「SIMフリースマホ + MVNO」デビューを考えても良いかも知れませんね。なんだかよくわからない方は息子さん、娘さんに聞きましょう。
ちょっともうこれ分かんねぇな、なアナタへ
- 1. 携帯ショップのお姉さんに聞いてみる
- 2. レンタルWIFIを使う
この記事は能書きタレ過ぎ。ややこし過ぎますよね。ワイはただ中国でも「いんたーねっつ」したいだけ。お気持ち分かります。
選択肢を2つ提案します。
その1:まずはドコモ、au、ソフトバンクなど、お使いの携帯会社のお店に行ってショップのお姉さんに聞いてみましょう。今使っているスマートフォンでも、少しの追加費用で中国でも変わらずネットが出来るかも知れません。
その2:レンタルWIFIを使えば中国でもネットが使えます。申込みが原則各社WEBサイトからとなりますが、フリーダイヤルで問い合わせるとお姉さんが優しく教えてくれるはずです。モバイルバッテリーが必要かも知れない点は注意が必要です。
【4G LTE 無期限・20€チャージ済】中国 韓国 アメリカ ヨーロッパ 北欧 世界200ヶ国 1GB、3GB、5GB〜 電話番号あり・通話/SMS対応 airBaltic mobile SIM
コメント
GWに中国(チベット)を旅行するんで、SIMフリースマホを使っているにも関わらず、WIFIをレンタルしたんですが。中国のSIMカードでtwitterやgoogole、instagramに繋がるんですか??
Twitter、グーグルなども問題なく繋がります。ただチベットだとそもそもの電波状況がどうなのか気になりますが。Chinaユニコムなどのカバーエリアにチベットも入っていれば大丈夫ですね。
ありがとうございます。wifi レンタルなんて無駄なことをしました。上海て乗り換える時にSIMカード買います!
いやいや、現地で買うSIMは無理ですよ。中国以外のプリペイドSIMじゃないと!
すみません、来年から中国の広州に駐在するものです。air Baltic mboile sim は電話番号ももらえて、LINEやインターネットと使えるとのことですが、出張ではなく駐在で、iPhoneのSIMフリー端末を購入して、そのsimカードを使うのは、割高になりますか?
どもです。
中国向けのプランでは3Gb/26EURというプランがあります。駐在期間がどのぐらいかはワカリマセンが、数ヶ月以上であれば割高に感じるでしょう。現地でキャリア契約をするまでのつなぎで1ヶ月ぐらいはこちらを利用するというのはアリかと思います。
https://airbalticcard.com/information/mobile-web/
追記:
スイマセン肝心な点が抜けておりました。China Mobileなどのキャリア契約は安いですが(6GB/約1200円/月)、google、twitterなどが不可ですね。iPhoneの場合はLINEもダメですね。んーー難しス。。長期駐在であればこの際、百度、weibo、wechatに染まり、完全に習近平に忠誠を誓うかですね。