以前の記事で各GDS(Global Distribution System)が提供している予約参照サービスを紹介してきました。
参照 ANAマイルで発券した特典航空券をAmadeusと運航エアラインWEBサイトで参照
参照 ガリレオの予約番号からTravelport ViewTripで予約内容を参照する
サイト名 | GDS運営会社 | URL |
---|---|---|
ViewTrip | Travelport (Galileo, Worldspan, Apollo等) | https://www.viewtrip.com/ |
Check My Trip | Amadeus | https://www.checkmytrip.com/ |
Virtually There | Sabre | https://www.virtuallythere.com/ |
今回は残る一つ、Sabre(セーバー)が提供する「Trip Case」のご紹介です。
公式 Trip Case
公式 Sabre TripCaseの紹介
以前はwww.virtuallythere.com というサービスで展開されていました。
また1995年にはJAL系のGDSであるAxess(アクセス)とも提携しています。ただANAに続いて、JALもAmadesuに移行することを表明しており(早ければ今年中?)、どのようになるのかはよく分かりません。
これらを使うことのメリットは、
- 予約がまとめて見れる。
- 運航予定の変更、ゲート変更などがいち早く通知される(エアラインより早い場合多数)
ぐらいでしょうか。今はリコンファームなどもすることは無いので、色々予約内容を見たい人用といった側面が強いでしょうか。
*UnitedのWEBサイトで予約したのに空港に行ってみると発券されていないという奇跡が昨年ありましたが。
Trip Caseの使い方
セーバーとは何か
まずセーバーとは何なのか。
Sabre Holdings の所有する Sabre Global Distribution System (GDS) として運営されている。65,000の旅行業者、400以上の航空会社、125,000以上のホテル、27のレンタカー業者、17のクルーズ会社、50以上の鉄道事業者などが利用。
旅行業界向けのSabre Travel Network、航空業界向けのSabre Airline Solutions、ホテル業界向けのSabre Hospitality Solutionsの3事業部に分かれ、60ヶ国以上10,000人以上の社員が全世界にシステム提供。かつては一般旅行者向けのTravelocityも所有していたが、同部門は2015年1月オンライン旅行会社のエクスペディアに売却。
・・・このシステムは1950年代に深刻な問題に直面していたアメリカン航空(AA)のために開発された。
参考 wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/SABRE
とのことで、AAのためにひょんなことからIBMが開発した予約システム、ということらしいです。
Trip Caseを使ってみる
そんな「Sabre」が旅行者向けに提供しているのがこの「TripCase」ですね。
公式 Trip Case
ユーザー登録をしておくと、登録した過去の旅程も参照することができるので、登録しておいた方が良いでしょう。
登録後サインインするとこのような画面に。
予約内容を登録するには2つの方法があります。まず一つは左側、任意の名前を作って「Creat Trip」をクリック。
作られました(この写真ではAUH)。続けて「Link a Booking」をクリック。
Last Nameとセーバーで作られた予約番号(英字6文字)を入力します。
登録が完了すると予約内容が表示されます。この例では3レグですね。
Detailsをクリックして展開すると詳細が表示されます。左下にはエアカナダのPNR、他には各国の問い合わせ窓口番号(コールセンター)が記載されています。
Actionボタンからは空港周辺地図や、天気、シートマップも参照が可能です(エアラインによるようです)。
他にも「Add Item」から飛行機以外の予約(ホテルや、レンタカー)などを手入力で加えることも出来ます。
予約メールをそのまま転送でもOK
もう一つの予約内容登録方法は、セーバーで作られた予約であれば、その予約内容確認メール(予約番号英字6文字が記載されている)を「trips@tripcase.com」に転送するという方法もあります。この機能はAmadeusのCheck My tripと同じですね。
Etihadならそのまま登録OK
どのエアラインなら登録が可能なのか。
セーバーは他のGDSとは違い、予約番号(PNR)に数字が入らないという特徴があります。なので、エアライン、あるいは予約サイトで英字6文字のみの予約番号が発行された場合は、セーバーで作られたPNR(Tripcaseで参照可能)という可能性高いと思います。
私が現時点で把握しているのは下記です。(*全ての予約が参照可能というわけではなく、Saberで作られた予約の場合のみです)
- Etihad(エティハド航空)
- Jet Airways(ジェットエアウェイズ)
- Air Canada(エアカナダ)
- Aeroméxico(アエロメヒコ)
また以前紹介した格安航空券サイトGotoGateでの予約も、Gotogateで発行されるPNRそのままでTripcaseで参照できます。
参照 評判が気になる格安航空券サイト「GotoGate」で買ってみた。クレカ手数料には注意。
このように別切り発券を画面上でまとめて紐付けすることも可能です。
まとめ
GDSの予約内容参照サイトでは、航空券を予約した際に他のPNRを見つけたりするのに役立つ機会があるかも知れません。
うまく使い倒しましょう。
サイト名 | GDS運営会社 | URL |
---|---|---|
ViewTrip | Travelport (Galileo, Worldspan, Apollo等) | https://www.viewtrip.com/ |
Check My Trip | Amadeus | https://www.checkmytrip.com/ |
Virtually There | Sabre | https://www.virtuallythere.com/ |
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