JALに続いて、ANAも4月以降発券のサーチャージ改定を発表したので一度まとめてみます。
4月からのANAとJALのサーチャージ
まずはお先に2/6に発表したJALの方から。JALプレスリリース
区間 | 3月31日まで | 4月1日から |
日本-韓国・極東ロシア | 1,000円 | 500円 |
日本-中国・台湾・香港 | 3,500円 | 2,500円 |
日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム | 4,000円 | 3,000円 |
日本-タイ・シンガポール・マレーシア | 6,500円 | 4,500円 |
日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ | 8,500円 | 6,000円 |
日本-北米・欧州・中東・オセアニア | 14,000円 | 10,500円 |
とりあえず下がりましたね。
続いて追随するかのように2/10に発表したANAの方はと言いますと、
ANAプレスリリース
区間 | 3月31日まで | 4月1日から |
日本-韓国 | 1,000円 | 500円 |
日本-中国・台湾・香港・マカオ | 3,500円 | 2,500円 |
日本-ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン | 4,000円 | 3,000円 |
日本-タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー | 6,500円 | 4,500円 |
日本-ハワイ・インド・インドネシア | 8,500円 | 6,000円 |
日本-北米・欧州・中東・オセアニア | 14,000円 | 10,500円 |
並び順を比べやすいように並べ替えました。
//5star-traveler.com/2015/03/06/post-702/
確かに両者ともに安くなりました。けど今の原油(ケロシン)はもっと安くなっており、もっと下がるんじゃないかと思ってしまいましたよね!?。実は今回から両者ともにサーチャージの算定方法を変更しました。
単純にいうと今までの「$ドル」ベースをやめて、「¥円換算」ベースになりました。
燃油特別付加運賃は乱高下する航空燃油費用の変動に応じて適用額を改定する仕組みとなっています。しかしながら、航空燃油の調達は米ドルで行っているため、2015年度の適用条件表より、為替変動に柔軟かつ公正で透明性のある対応をするために、従来米ドル基準で区分していた適用Zoneを日本販売分については日本円基準に改定します。
JALでは、燃油特別付加運賃額を2カ月ごとに、直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づき見直しています。2014年12月から2015年1月のシンガポールケロシン市況価格2カ月平均は、1バレルあた り71.02米ドルでした。同期間の為替平均1米ドル118.85円を乗じたシンガポールケロシン市況価格 の円貨換算額は8,441円となります。このため、2015年4月から5月に発券される航空券に適用され る燃油特別付加運賃は、添付条件表のZone C(8,000円基準)を適用します。
JALプレスリリースより
御社からよくも「公正で透明性」という言葉が・・、おっとこの辺にしておきましょう。
2015年度の適用条件(日本販売分)より、昨今の急激な環境変化に柔軟且つ透明性のある対応をするため、これまでの燃油市況の変動に、為替変動も加味した制度へ変更いたします。これにより、従来米ドル基準で区分していたテーブルを日本円基準に改定いたします。
今般、2014年12月から2015年1月におけるシンガポールケロシン市況価格の2カ月平均が1バレルあたり71.02米ドル、為替レートは1ドル=118.85円でした。よって、シンガポールケロシン市況価格の円貨換算額は8.441円となったため、下記の通り申請することといたしました。何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
ANAプレリリースより
両者ともに円安で割を食っていた分を、解消しようとなると、この方法しか無かったのでしょう。しかしそれでは、数年前の原油高&円高の時はいったいなんだったんだと言いたくなりますね。
もし今後市場が、原油高&円安になってしまった場合、いったいどうなってしまうのか恐ろしいことになりそうです・・・。ひとまずはこの2ヶ月で更にケロシンの価格が下がることを祈りましょう。
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