なんだか気のせいか、タイ国際航空に関連したネガティブなニュースが続いているような感じがしましたので、ちょっとまとめてみました。
タイ国際航空は大丈夫なのか
今年は最悪の赤字を記録か、役員報酬10%カット
赤字体質から抜け出せないと。そうなるとコストカットするしかないですね。
タイ国際航空の2015年1~9月期連結決算は、最終損益が181億1,900万バーツ(約621億円)の赤字だった。前年同期から倍増。政府の指導による経営再建を進めて赤字体質から脱却する目標を掲げているが、諸経費は横ばいとなった。3年連続の赤字が濃厚だ。
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運賃・超過貨物の収入は0.6%増の1,142億500万バーツとなった。ただ、貨物が21.1%減の133億5,100万バーツに低迷したことなどでマイナス成長だった。
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原油価格の低迷で燃料・オイルが22.3%減の457億7,800万バーツに低下したことで売上原価は低下したが、航空機で大幅な減損損失を計上。人件費や機内サービスなどへの支出の削減率も1桁にとどまった。
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タイ国際航空は、過去2年連続で100億バーツ以上の純損失を計上。業績の改善に向け、来年は燃料費を除くコストを14年比で2割削減する方針を示している。
アメリカへ就航禁止措置、日本も新規就航が停止措置中
国際民間航空機関(ICAO)の安全基準に準拠していないことから、カテゴリー1からカテゴリー2に評価を引き下げた。カテゴリー2では、現在運航している便の維持は認められるものの、新規就航は認められない。タイの航空会社は現在、アメリカ線を運航していないものの
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なお、ICAOが安全に対して重大な懸念がある国に指定したことから、日本では既に新規就航は認められておらず、タイ・エアアジアXの札幌/千歳〜バンコク/ドンムアン線は就航認可が得られなかった。
これはタイ国際航空に限った話ではないのですが、安全基準を満たしていないということで。そこはちょっと頑張れよと・・。
アメリカには現在就航している会社がない中で新規就航停止です。日本路線も既に新規就航は停止中という状態で。
4発エンジン12機を売却 A340は全機退役 747は残10機
タイ国際航空、4発エンジン12機を売却 A340は全機退役 747は残10機
秋頃にはA380を売却するのではないかと噂があったのですが、違う機体の売却となったようです。A340、日本路線でも確か飛んでいたので何度か乗った記憶が。
で、ここのページでは機体売っているんですね。
5000人のリストラ計画
数年かけ、社員数を現在の2万5000人から2万人に削減する計画ということで、4月にまず早期退職2000人を募集しています。
20%カットですからインパクトは大きいですね。
THAI to reduce workforce 20% through attrition, buyouts
まとめ
ナショナルフラッグキャリアなので、いざとなれば最終的には公的資金が注ぎ込まれることになるとは思いますが、それでは同国の他のキャリアが黙っていないでしょうから、最大限それを避けなければなりません。
どうにか持ちこたえるでしょうか。機内食が良いのでそこはコストカットして欲しくないなとは思うのですが。
ちなみにタイ国際航空は12月からサーチャージを廃止してまして、セールだと29,000円とか出ますね(諸税込みで総額35,000円ぐらい)。
けど名古屋発バンコクだと通常でも38,000円ぐらいで頻繁に出てるので、下手すりゃ名古屋まで新幹線往復入れてもそっちの方が安い時あるので、そのあたりはうまく使いたいですね。
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