海外旅行の虫よけスプレーは新成分「ディート30%」配合製品が「イカリジン」より絶対オススメ、違いを徹底解説

海外旅行の虫除けスプレーには新成分イカリジンより、ディート30%製品がオススメの理由

ka_kansensyou

海外旅行に行く際、をはじめとした虫が心配な地域がありますよね。

幸いにも私は今まで海外で変な虫に刺されたことがありません。そんな私も今回、来るインド旅行に向けて虫対策について一考。

今までの虫除けと言えば「ディート」と呼ばれる成分が中心だったのですが、新たに「イカリジン」という成分が2016年秋から認可されました。また合わせて配合濃度も一気に高められました。

各社新製品のラインナップに高濃度30%のディートや、イカリジン配合の製品が加わりましたが、「ディート」と「イカリジン」では、有効な虫の種類に大きな違いがあることが分かりました。

海外旅行には「30%ディート」製品を、

小さなお子さんには「15%イカリジン」製品をオススメします。

ターゲットを絞る

戦うにはまず「敵」を知ることから。

アマゾンに行くわけではないですが、熱帯・亜熱帯、インドはかなり蒸し暑い地域。さらには屋外に加えて、インドの場合はホテル等の屋内でも衛生面が少し心配。

以上から対策をしたい虫として下記を想定。

屋外:蚊、アブ、マダニ
屋内:イエダニ、トコジラミ(南京虫)

マダニイエダニは随分と違うらしい。正直、屋外よりホテルや寝台列車でのイエダニトコジラミなどが非常に心配になるところ。

加えて在インド日本国大使館の衛生情報などを参照。
参照 在インド日本国大使館 インドではこんな病気に注意しましょう

少々情報が古いものの、デング熱マラリアにも注意とのこと。共に媒介するのは「蚊」、マラリアは「ハマダラカ」というらしい。一番の対策は「蚊」に刺されないこと。

対策方法

屋外:メインは「蚊」になるので、毎回殺していてはキリが無い。つまりは寄せ付けないこと。虫除けスプレー、クリーム、持ち運び型ベープなどが候補。

屋内:ホテルがメインになることを考えれば、長期滞在であれば殺虫剤、短期滞在であれば寄せ付けないこと、虫除けやダニコナーズなどが候補。ただしすぐに効果が出るものが必要。

商品ラインナップを把握

Amazonや、近くのドラッグストアなどで商品をサーチ。

商品の種類を大まかに分けると、このような感じに。

  • 虫除けスプレー(身体用)
  • 虫除けシート(肌を拭くタイプ)
  • 殺虫成分スプレー(物、空間用)
  • 虫除けシート(布団などに入れるタイプ)
  • ベープ(電源方式、プッシュ方式)

商品ラインナップを照らし合わせ、消去法でデメリットを挙げると下記。

  • 虫除けシート(布団などに入れるタイプ):天然成分のため身体に優しいが、短期効果に疑問。
  • ベープ(電源式):持ち運びにはちょい重たい。一晩付けっぱなしだと喉がやられる可能性。

効果、持ち運びの利便性を総合的に判断し、持参するのは「虫除けスプレー」「虫いなくなるよ系スプレー」の2品に決定。

屋外は「虫除けスプレー」で対策するとして問題なし。

屋内、ホテル・寝台列車などは「虫除けスプレー」をシーツの隅などにスプレー。更にはホテルは部屋の壁などに「いなくなるよスプレー」すれば十分対策できるとみた。

成分を比較してみるとこんな感じ。

虫除け系商品の主成分:「ディート」「イカリジン」「天然成分系」
ベープなど:「ピレスロイド」(殺虫成分)

「虫いなくなるよ系」は、ピレスロイド系の殺虫成分である「トランスフルトリン」を配合したこちらに早々に決定。Amazonのレビューはすこぶる評判良し。

サイズも小さいし、海外旅行にも邪魔にならなさそうな感じがよい。

虫よけスプレー選びに入るにあたり有効成分「ディート」と「イカリジン」を比較。

ディート(Deet)とは

これが虫除けスプレーのメイン成分。

ついこないだまで、日本で認可認されていた虫除け成分はDeetだけ。でもって成分は最高でも12%という規制だったらしい。海外製品は20%とか30%とか沢山。

しかし、

2016/6/25 厚生労働省より通知が出る。

参考 防除用医薬品及び防除用医薬部外品の製造販売承認申請に係る手続きについて

ブラジルでジカ熱流行ったし、日本でもデング熱患者出たし。やっぱ濃いの作ってもいいよ。MAX30%のマシマシ濃いめ。早めにね。頼むわ。

的なことと自己解釈。

すぐさま3大巨頭、フマキラーアース製薬キンチョーが手を挙げる。*2017/3、他社に遅れながらもムヒも参入。

このディート、濃ければ効くのか。

どうやら効果の強弱ではなく、“持続時間”に差が出る模様。wikiから抜粋、

使用上の注意
使用に際しては、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) では次のことを推奨している。

  • 飲んだり吸入したりしないよう注意が必要。
  • 特に乳幼児に対し使用する場合は手のひら、顔(特に目、口)を避ける。
  • 乳児は、大人の手のひらで薄く延ばし、これを塗る。
  • 衣服へ塗る場合、内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない。
  • 長時間塗ったままにしない。子供で約4時間、大人で約8時間程度を目安とする。さらに長時間の使用が考えられる場合は、濃度の低いものを使用するか、薄く塗る方法をとる。
  • 帰宅後など、昆虫に接触する機会から離れた場合は速やかに石鹸などを使い、洗い落とす。
  • 夏場など、日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを最初に塗りその上に虫よけ剤を塗る。

使用上の注意がかなり多い印象ですが、その効果は抜群の模様。お子さんがいる場合は特に要注意ですね。

さらには、

“ディートの濃度5%では約90分、100%では10時間虫よけ効果が持続する。従って繰り返し」塗る必要がある。
“国によっては80%以上のものがあり、これを脚につけたら車のシートを溶かす可能性のあるレベルである

繰り返しはいいとして、”車のシートを溶かす”とかそんなの皮膚に塗って大丈夫なのか。まぁ80%なのでね。まぁね。

イカリジン(picaridin)とは

もう一方がイカリジン。英語では一般的にpicaridinらしい。ピカなのかな。

アース製薬によると下記。

“イカリジン”は、1986年、ドイツのバイエル社がディートに代わる忌避剤として開発し、欧州、米国、オーストラリア、マレーシアなど54ヵ国以上で、すでに忌避剤として採用されている成分です(2015年1月弊社調べ)。

日本で「イカリジン」成分配合の商品が認可・発売されたのが昨年、2016年・・・。

その差、実に30年。おそ!

こんなペーパー、長すぎてもはや読む気にはなりませんが、
参考 イカリジンを有効成分とした商品の審査報告書
参考 Journal of Drugs and Dermatology (Jan-Feb 2004)

特筆すべき点は

  • 有効成分濃度がディートの半分 ディート10% :イカリジン5% で同等
  • 皮膚への刺激性をはじめ、安全性、副作用に特に問題なし

え、最強じゃん!

子供への虫除けなら最高。通りで商品パッケージがユルフワ系にあふれている。

だがしかし、

イカリジンが海外旅行に向かない決定的弱点

一瞬、自分の中で最強説が流れた「イカリジン」ですが、海外旅行に決定的に向かない弱点が発覚。

ディート イカリジン
効能:効果 蚊、ブヨ、アブ、ノミ、マダニ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ツツガムシの忌避  蚊(成虫)、ブヨ、アブ、マダニの忌避

イカリジンは安宿の一番の大敵、イエダニと南京虫に効かない

それだめだ。イカリジンで、怒り人。

惰性でトコジラミについて少しリサーチ。まだ人生で刺されたことないけど。
参考 トコジラミとその効果的な防除法(日本環境衛生センター)

以下、一部抜粋

“ピレスロイドに対して、1,000倍以上の強い抵抗性を示す集団が、さらに、一部の地域から採集された集団では10,000倍を優に超えると推定される抵抗性も確認され、日本各地で問題となっている集団の90%近くがピレスロイド剤に対して抵抗性を示すような遺伝子の変異が認められる、との遺伝子解析結果も報告されています。”

いやいやいや、日本の南京虫、激ヤバ最強の進化をしてる感ある。

10,000倍て。界王拳どころじゃないじゃん。

インドなんて越してるんじゃないの。

さらに足を伸ばしてこちらの論文によると、

参考 Repellency of selected chemicals against the bed bug (Hemiptera: Cimicidae).

  • イカリジン(picaridin)は南京虫(bedbug)に対して効果なし
  • 25%のディート(Deet)で14日間もbedbugを寄せ付けない効果があった
  • 天然の防虫成分「Isolongifolenone」と「Isolongifolanone」が、Deetと同じぐらい効果があった

え!?

何気に最後、めちゃくちゃ重要な最高ソリューションのオポチュニティーを提供する可能性秘めてる感(企業の提灯論文としても)。

ここらで力尽きる。

とりあえず今回のインド旅行では、屋外・屋内ともに30%ディートで寄せ付けない作戦に決めた。

ディート30%配合の商品ラインナップを比較

下記製品は全てディートを30%配合。製品の注意書きにもありますが、12歳未満の子供には使用しないこと。

メーカー キンチョー アース製薬 フマキラー ムヒ
商品名 プレシャワー30EX サラテクト
リッチリッチ30
スキンベープ
プレミアム
虫よけムシペールPS30
虫よけムシペールα30
タイプ ミストスプレー 缶スプレー ミストスプレー 缶スプレー ミストスプレー 缶スプレー ミストスプレー
容量 80ml 200ml 200ml、60ml 200ml 200ml 200ml 60ml
ディート 30%配合
特徴的
成分
ヒアルロン酸Na 4種のうるおい成分
PPG
ヒアルロン酸Na
ビタミンC
モモ葉エキス
メントール配合 ヒアルロン酸Na
香り さわやか
シトラス
? さわやか
ミント
? ? ?
特徴 天然アルコール
でひんやりした
つけ心地
粒子パウターで
肌サラサラ
? ? パウダーin

なお、アース製薬から2016年9月に発売された「サラテクトEXWミストプレミアム30」は販売終了品となった模様。

今回のインド滞在期間は10日。200mlはちょっと多いかなという感じ。そうすると80m、60mlが候補。

と思っていたら、80mlは200mlの缶スプレー(エアゾール)と同等とみなしてよいとのこと。尚更80ml、60mlでよい感じがする。

残るはこの3つ。

  • キンチョー「プレシャワー30EX」
  • アース製薬「サラテクト リッチリッチ30(60ml)」
  • ムヒ「虫よけムシペールα30」

上2つにはうるおい成分の「ヒアルロン酸ナトリウム」は配合されている。

「香り」を取るか、「サラサラパウダー」を取るか。

結局サラサラパウダーの「サラテクト リッチリッチ30(60ml)」かに決定。近辺のドラッグストア5店舗以上回ったけど、意外と置いていない。

追記:インドの蚊が飛び回っている屋外にいても、全く蚊に刺されることはありませんでした。ほんとうに。マジで。日本の夏ならまず問題ナシなことが予想される。

子供にもオススメ、イカリジン15%の虫除けを比較

ついでに、「イカリジン」を15%配合している商品を比較。

先にも述べたとおり蚊、ブユ(ブヨ)、マダニ、アブなら、ディート30%と同等の効果(持ち時間)なのでオススメ。

お肌が敏感な方や、お子様向けに。特に小さなお子さんの遠足の時など、塗り直しが出来ない場面で役立ちそうですね。

家で常備的に使うなら「天使のスキンベープ」の200mlが良さげ。

スプレーとミストスプレーは好みが別れるところ。スプレーならパウダーinでサラサラ。お外のお出かけ時にカバンに入れて行くなら60mlのミニボトルか、キンチョーの80ml。

メーカー キンチョー フマキラー
商品名 プレシャワーPRO 天使のスキンベープ プレミアム
タイプ ミストスプレー 缶スプレー ミストスプレー
容量 80ml 200ml 200ml、60ml
イカリジン 15%配合
特徴的成分 海洋深層水

ヒアルロン酸Na

ヒアルロン酸Na
香り 無香料 ベビーソープの香り
特徴 天然アルコールで
ひんやり、サラッと
パウダーinで
サラサラ

「アース製薬」と、虫刺されでおなじみ「ムヒ」にはイカリジン製品の商品ラインナップが無く、一歩出遅れか。