ユナイテッド航空は先日、2017/11/1からの特典航空券チャートの改定をアナウンスし、オトク路線の一つとして知られているオセアニア路線もついに増額(増マイル)されることになりました。
参考 Travel and Upgrade Award Charts Mileage amounts effective November 1, 2017
参考 ユナイテッド・マイレージプラス・プログラムが新しくなります
マイルを使い、駆け込みで発券を考えている人もいるかと思いますが、オセアニア路線を中心に、エクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)のルールも踏まえて、チャート変更前後での比較、公表されていない制限ルールも紹介します。
またビジネスクラスを利用する場合も踏まえて、ANAマイルを使用する場合とも比較してお得路線を考えてみます。
10/1よりユナイテッドのWEBサイトでシンガポール航空の検索表示も復活しました。
参考 ユナイテッド、特典航空券検索にシンガポール航空の表示が復活
マイレージ・プラス特典航空券チャート変更点
ユナイテッド特典航空券:地域、対象国一覧
今回の改定では、地域や対象国に変更はありません。実際に旅程を考えるときは下記表と合わせて、Star Allianceが提供しているルートマップも合わせて活用すると良いでしょう。
参考Star Alliance Map
参考特典航空券を考える時に便利なスターアライアンスのルートマップ
地域 | 国 |
米国本土、アラスカ州およびカナダ | 米国本土、アラスカ州およびカナダ |
ハワイ | ハワイ |
メキシコ | メキシコ |
カリブ海諸国 | アンティグア、アルバ、バハマ、バルバドス、バービュダ、バーミューダ、ボネール、セントユースタティウスおよびサバ、ケイマン諸島(グランドケイマン)、キュラソー、ドミニカ共和国、 グレナダ、グアダルペ、ハイチ、ジャマイカ、マルティニーク、プエルトリコ、セントキッツネービス、セントルシア、セントマーチン、 トリニダード・トバゴ、タークスカイコス諸島、バージン諸島(英国および米国領) |
中米 | ベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ |
南米北部地域 | コロンビア、エクアドル、フランス領ギニア、ガイアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ |
南米の南部地域 | アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイン |
ヨーロッパ | アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベルギー、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、グルジア、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マケドニア、マルタ、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、英国 |
中東 | アゼルバイジャン、バーレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦、イエメン |
アフリカ北部地域 | アルジェリア、カナリー諸島、リビア、モロッコ、チュニジア |
中央・南アフリカ | アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、カーボベルデ、中央アフリカ共和国、チャド、コモロ、コンゴ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ジブチ、赤道ギニア、エリトリア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、レソト、マダガスカル、マラウィ、マリ、モーリタニア、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、レユニオン島、ルワンダ、南アフリカ、サントメ・プリンシペ、セネガル、セイシェル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、スーダン、スワジランド、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ |
北アジア | 中華人民共和国、韓国、モンゴル、台湾 |
中央アジア | アフガニスタン、インド、カザフスタン、キルギスタン、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン |
南アジア | バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、マカオ、マレーシア、ミャンマー(ビルマ)、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム |
日本 | 日本 |
オセアニア | 米国領サモア、クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、北マリアナ諸島、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パラオ、パプアニューギニア、トンガ、バヌアツ、サモア |
オーストラリアおよび ニュージーランド |
オーストラリア、ニュージーランド、ノーフォーク島 |
新設される「エブリデイ」はダイナミックプライシングを導入
従来は「セーバー」と「スタンダード」の2種類だったのですが、「セーバー」と「エブリデイ」という名称に置き換わります。
現行 | 2017/11〜 | |
低マイル数特典(座席数少) | Saver | Saver |
標準マイル数特典 | Standard | Every Day |
この新設される「エブリデイ」の特徴は、今流行とも言える「ダイナミックプライシング方式」を導入していることです。つまり受給に応じての変動式というわけですね。
ただし公表されているマイル数が上限になりますので、このマイル数を上回ることはありません。
日本発着路線 特典航空券チャート
ユナイテッド航空の特典航空券チャートは、利用するエアラインによって
- ユナイテッド便チャート
- スターアライアンス・パートナーエアラインチャート
の2つに分かれますが、エコノミーのセーバーは共通のマイル数となっていますので、下の表では合わせて比較しました。
赤字が増額、青字が減額を示します。
クラス | 現行マイル数 | 2017/11/1〜発券 | |||||
Saver | Star/ Partner |
Standard | Saver | Star/ Partner |
Every Day | ||
アメリカ本土 アラスカ カナダ |
E | 35,000 | 75,000 | 35,000 | 80,000 | ||
C | 65,000 | 75,000 | 170,000 | 70,000 | 80,000 | 175,000 | |
F | 80,000 | 110,000 | 190,000 | 90,000 | 110,000 | 200,000 | |
ハワイ | E | 25,000 | 60,000 | 27,500 | 65,000 | ||
C | 40,000 | 50,000 | 100,000 | 45,000 | 55,000 | 110,000 | |
F | 62,500 | 80,000 | 130,000 | 65,000 | 85,000 | 140,000 | |
メキシコ | E | 37,500 | 80,000 | 37,500 | 85,000 | ||
C | 75,000 | 85,000 | 180,000 | 75,000 | 85,000 | 185,000 | |
F | 95,000 | 120,000 | 200,000 | 95,000 | 120,000 | 215,000 | |
中米 | E | 37,500 | 80,000 | 37,500 | 85,000 | ||
C | 75,000 | 85,000 | 180,000 | 75,000 | 85,000 | 185,000 | |
F | 95,000 | 120,000 | 200,000 | 95,000 | 120,000 | 215,000 | |
カリビアン | E | 37,500 | 80,000 | 37,500 | 85,000 | ||
C | 75,000 | 85,000 | 180,000 | 75,000 | 85,000 | 185,000 | |
F | 95,000 | 120,000 | 200,000 | 95,000 | 120,000 | 215,000 | |
南米 – 北部 | E | 45,000 | 90,000 | 45,000 | 100,000 | ||
C | 75,000 | 75,000 | 180,000 | 75,000 | 85,000 | 185,000 | |
F | 95,000 | 115,000 | 200,000 | 95,000 | 120,000 | 215,000 | |
南米 – 南部 | E | 55,000 | 111,000 | 55,000 | 110,000 | ||
C | 75,000 | 85,000 | 190,000 | 75,000 | 85,000 | 190,000 | |
F | 95,000 | 125,000 | 210,000 | 95,000 | 125,000 | 215,000 | |
ヨーロッパ | E | 45,000 | 100,000 | 45,000 | 100,000 | ||
C | 65,000 | 75,000 | 190,000 | 65,000 | 75,000 | 190,000 | |
F | 80,000 | 115,000 | 210,000 | 80,000 | 115,000 | 210,000 | |
北アフリカ | E | 45,000 | 105,000 | 45,000 | 105,000 | ||
C | 65,000 | 75,000 | 190,000 | 65,000 | 75,000 | 190,000 | |
F | 75,000 | 115,000 | 210,000 | 75,000 | 115,000 | 210,000 | |
中央・南アフリカ | E | 45,000 | 105,000 | 50,000 | 105,000 | ||
C | 65,000 | 75,000 | 190,000 | 75,000 | 85,000 | 190,000 | |
F | 75,000 | 115,000 | 210,000 | 95,000 | 115,000 | 210,000 | |
中東 | E | 35,000 | 90,000 | 40,000 | 90,000 | ||
C | 55,000 | 65,000 | 180,000 | 55,000 | 65,000 | 180,000 | |
F | 75,000 | 110,000 | 200,000 | 70,000 | 110,000 | 200,000 | |
中央アジア | E | 35,000 | 90,000 | 25,000 | 90,000 | ||
C | 55,000 | 65,000 | 180,000 | 45,000 | 55,000 | 180,000 | |
F | 75,000 | 110,000 | 200,000 | 70,000 | 110,000 | 200,000 | |
南アジア | E | 22,500 | 40,000 | 20,000 | 40,000 | ||
C | 35,000 | 40,000 | 60,000 | 35,000 | 45,000 | 60,000 | |
F | 55,000 | 60,000 | 80,000 | 50,000 | 65,000 | 80,000 | |
北アジア | E | 15,000 | 30,000 | 8,000*/15,000 | 30,000 | ||
C | 25,000 | 30,000 | 50,000 | 25,000 | 30,000 | 50,000 | |
F | 35,000 | 40,000 | 70,000 | 35,000 | 40,000 | 70,000 | |
日本 | E | 5,000 / 8,000 | 16,000 | 5,000 / 8,000 | 20,000 | ||
C | – | 12,000 | 24,000 | – | 12,000 | 40,000 | |
F | – | 16,000 | 32,000 | – | 16,000 | 60,000 | |
オセアニア | E | 12,500 | 25,000 | 15,000 | 30,000 | ||
C | 25,000 | 30,000 | 50,000 | 27,500 | 37,500 | 50,000 | |
F | 35,000 | 40,000 | 70,000 | 37,500 | 45,000 | 70,000 | |
オーストラリア ニュージーランド |
E | 22,500 | 40,000 | 30,000 | 70,000 | ||
C | 35,000 | 40,000 | 60,000 | 45,000 | 50,000 | 100,000 | |
F | 55,000 | 60,000 | 80,000 | 60,000 | 65,000 | 130,000 |
変更点
- Every Dayでは約半分ほどのエリアで増額
- 北米、ハワイ、アフリカ、オセアニア、オージー・ニュージーのセーバーが増額
- 中央アジア、南アジアのセーバーで一部減額
- 北アジアで距離800マイル以下8,000マイルの新設
- 他エリアでも同一エリア内の直行便800マイル以下で8,000マイルの新設
オセアニアをついに増額に踏み切ったかという感がありますが、ラロトンガ・フィジーなどのクック諸島方面については、エコノミー15,000マイルでもまだお得感が強いです。(逆に言えばUNITEDにとってはキツイ)
ただしグアム方面については、ANAでは往復20,000マイル、離島でも23,000マイルなので、UNITEDマイルを使う理由はあまりないでしょう。
またオーストラリア、ニュージーはエコノミーで往復60,000マイルに増額され、ANAの50,000マイルを一気に上回ってしまいました。
中央アジア、南アジアでは減額となったものの、依然として他社(ANA、BA、JAL)より割高なので、今のところそれほど利用価値は無いと思われます。
ユナイテッド特典航空券 基本ルール
- 発売開始:337日前* 日本時間14:00(米中部標準時00:00)
- 有効期間:1年以内
- 最大区間数:片道4区間まで
- Excursionist Perk最大区間数:4区間まで
- ダブルオープンジョー:可
- 片道発券:可
- Excursionist Perk:往復旅程の場合同一エリア内で1回可(後述)
- 燃油サーチャージ:原則不要
- 他人名義発券:可
- ブラックアウト(利用不可日):ユナイテッド便は無し
*シンガポール航空のフライトを含む場合
ユナイテッド航空 コールセンター
平日 :9時~19時30分
土日祝:9時~17時
アメリカ(日本語):+1-800-537-3366
平日 :21時~11時
土日祝:22時~11時
コールセンターの対応は人によってピンきりで、日系レベルの丁寧な人もいれば、すぐに切りたくなるような嫌な感じの人もいます。何度か利用をすると人の判別が出来てくるかと思います・・・。
それに比べるとアメリカのコールセンターの方がよほど親切でしょうか。日本人(or 日系?)の女性の方が対応してくれます。日本のコールセンターが通常番号(有料)なのに比べ、アメリカはコールフリー(無料)の+1-800-となっています。Skypeを利用すれば無料なので便利です。
手数料一覧
・予約から24時間以内のキャンセルは無料です。
マイレージプラス ステータス |
変更/キャンセル手数料 | コールセンター発券手数料 (出発日にかかわらず適用) |
直前発券手数料 (旅程まで20日以内の予約、 予約方法にかかわらず適用) |
|
61日前まで | 60日前以降 | |||
プレミア1K | 0 | 0 | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|
プレミアプラチナ | 0 | 50USD | 0 | 0 |
プレミアゴールド | 25USD | 75USD | 25USD | 25USD |
プレミアシルバー | 50USD | 100USD | 25USD | 50USD |
一般会員 | 75USD | 125USD | 25USD | 75USD |
制限ルール
- 乗継ぎ便(複数フライト)はマリードセグメントで管理されている(個別セグメントで空席がある場合も、通し検索で出てこないルートは選択不可)
- 発着地により経由制限エリアがある
以前はWEB検索で出てこないルートでも、コールセンターに電話をしてセグメントごとにフライト指定することがある程度は可能でした。
しかしここ数年、検索プログラム(アルゴリズム)の改善?により、検索で出てこないルートは指定することが出来ないようになっています。ですので、フライト(セグメント)ごと個別に検索をして空席があったとしても、通しルートで検索して出てこない場合は選択が出来ません。
また発着地により経由不可エリアがあり、これはWEBサイトでも記載されていないので注意が必要です。
オセアニア路線の攻略方法
オセアニア地域:対象国、空港一覧
エリア | 地域 | 国、空港 |
オセアニア | ミクロネシア諸島地域 (グアム起点) |
グアム(GUM) ロタ(ROP) サイパン(SPN) ヤップ(YAP) コロール(ROR)*パラオ トラック(TKK)*チューク ポンペイ(PNI) コスラエ(KSA) クワゼリン(KWA) マジューロ(MAJ) |
オセアニア諸島地域 (オークランド起点) |
ヌメア(NOU)*ニューカレドニア ナディ(NAN)*フォジー ヌクアロファ(TBU) アピア(APW) ニウエ島(IUE) ラロトンガ(RAR) パペーテ(PPT)*タヒチ |
オセアニア諸島地域でオークランド便以外のスターアライアンス便が就航しているのは下記2空港。
ナディ:ウェリントン、クライストチャーチ便あり
ラロトンガ:シドニー、ロサンゼルス便あり
制限ルール
オセアニア方面では下記のようになります。
発 (着) | 着 (発) | 経由不可エリア |
日本 | オセアニア | 北アジア、南アジア |
北アジア | オセアニア | 南アジア |
オセアニア | オセアニア | オーストラリア・ニュージーランド・ 南アジア・日本・アメリカ本土 |
日本ーオセアニアでは、以前は東南アジア経由も指定が可能でしたが、現在は不可となっています。実質的にはNHのシドニー経由、NZのオークランド経由(関空発もあり)しか選択肢がありません。
HND-AKLのNZ便は年に数便しか空席が出ません。しかも予約開始日に開放されるのではなく突発的なので、毎日チェックした上でスケジュールが合わせられる人でないと難しいでしょう。
またNHのHND-SYD便も予約開始当初は他社には1便1席しか開放していないようなので、家族で利用するには厳しくなっています。どこかのタイミングで残席があれば(?)2席開放するようですが、決まったタイミングがあるのかは不明です。1ヶ月前ぐらいから残席を開放する傾向が強いように思います。
オセアニア諸島エリアではエクスカーショニストパークは利用不可
2016/10からUNITEDの特典航空券ルールに新たに追加されたExcursionist Perkですが、使い方については他で報じられている通りです。簡潔に言えば、従来のストップオーバーに置き換わるもので、同一エリア内で発着すれば1区間が無料になるというものです。(特殊な使い方が出来るというオマケ付きとなりましたが)
オセアニアは離島が沢山あるので、せっかく行くのであれば1島だけでなく、他の島(国)もExcursionist Perkを利用して行きたいところです。
そればかりか、”同一エリア内で発着すれば1区間が無料になる”というルールを文字面通りに捉えれば、オセアニアからミクロネシアまで行くことも可能なのではと考えていました。どうして誰も発券しないのかと・・。(例: RAR – AKL – BKK – NRT – GUM)
ところがそうは問屋が卸さずで、そうウマくは行きません。
前項で言及した通り、経由地に制限があるのでRAR – GUMは移動が出来ません。また、オセアニア諸島地域に限っても同様です(以前は可能だった?)
というのも、経由地制限エリアにニュージーランドとオーストラリアが入っているためです。オセアニア諸島で他の島に移動するには必ずオークランドを経由する必要がありますが、ここを閉じられるとTHE ENDです。
例えば、ラロトンガからヌクアロファには直行便がないので一旦オークランド経由するしかありませんが、上記理由からExcursionist Perkは利用できません。
2017/11以降で改定されるチャートでは、同一エリア内の距離800マイル以内・直行便に限り片道8,000マイルで利用が新設されますが、クック諸島ではスターアライアンスの直行便がそもそも無いので、こちらも利用出来ないでしょう。
ではオセアニアからオークランドを往復で別切り発券してはどうなのかと思うと、片道22,500マイルと距離からすると相当な割高となります。ANAマイルでは往復30,000マイル、オープンジョーで2島訪れることは可能でしょう。ただし割高感はあります。
もしかするとターキッシュのドメスティック特典往復15,000マイルが発動できるのではと思いましたが、直行便ではないので難しい可能性が高いです。
グアム起点のミクロネシアではExcursionist Perkが利用可能
グアムが起点となるミクロネシアではルール通りにExcursionist Perkが利用可能です。ミクロネシア諸島では第二次世界大戦の戦跡地が多数あるので、興味のある方には利用価値が高いと思われます。
例:
区間 | 必要マイル数 | |
往路 | NRT – GUM | 12,500 |
エクスカーショニスト | GUM – MAJ | 0 |
復路 | MAJ – GUM – NRT | 12,500 |
合計 | 25,000 |
オセアニア路線をANAとユナイテッドで比較、どちらがオトク?
ここではグアム方面(ミクロネシア諸島)ではなく、オセアニア諸島で比較してみます。
- ユナイテッド便はないので、マイル数はStar AllianceのSaver
- ANAが往復発券となるので、往復のマイル数で比較
クラス | ユナイテッドマイル | ANAマイル | ||
現行 | 2017/11/1〜 | |||
Saver | Saver | |||
オセアニア諸島 | エコノミー | 25,000 | 30,000 | 50,000 |
ビジネス | 60,000 | 75,000 | 80,000 | |
ファースト | (80,000) | (90,000) | 150,000 | |
メリット | ・必要マイル数が少ない | ・幅広いルート選択が可能 ・オークランド、シドニーにストップオーバー可能 |
||
デメリット | ・経由地/ルートに制限あり ・ストップオーバー実質不可 |
・必要マイル数が多い |
単純なマイル数で比較すると、11/1以降でもユナイテッドマイルの方がお得です。11/1までに発券すれば尚お得になります。ただしANAの特典航空券ではオセアニア諸島とニュージー・オージーが同一地域になるので、ストップオーバーが可能であることは大きなアドバンテージです。
以下、何パターンか見てみます。
香港発オセアニア+ANAマイル香港往復62,000マイル
先に述べた通り、日本-オセアニアの場合は経由地制限があるためルートが限られます(HND-SYD/AKL、KIX-AKL)。
そこでマイル数が増えますが南アジア発にしてしまいます。南アジアには香港が含まれるので、ここはANAマイルで香港往復17,000マイル(ローシーズン)を組み合わせます。そうすることで香港とオセアニア諸島に滞在が可能です。
下記ルートは一例ですが、南アジア発にすることでユナイテッドのルーティングの幅が広がるので様々なルートが出てきます。
旅程例:
区間 | マイル数 | ||||
エアライン | 機材 | ユナイテッド | ANA | ||
エコ | ビジネス | ||||
TYO – HKG | NH | B789 | 8,500 | ||
HKG – BKK | TG | A330 | 22,500 | 40,000 | |
BKK – AKL | TG | A359 | |||
AKL – SYD | NZ | B789 | |||
SYD – RAR | NZ | B788 | |||
RAR – SYD | NZ | B788 | 22,500 | 40,000 | |
SYD – HND | NH | B789 | |||
HND – BKK | NH | B773 | |||
BKK – HKG | TG | B747 | |||
HKG – TYO | NH | B789 | 8,500 | ||
合計 | 45,000 | 80,000 | 17,000 |
ユナイテッドは片道のみビジネスにして62,500+ANA17,000マイル=79,500マイルという方法もあります。全てエコノミーにすれば62,000マイルです。
更に経由扱いながら、空席状況がハマればですが、当初私が考えていたラロトンガからグアム経由のルートも出てきます。(RAR – SYD – HND/NRT – GUM – HKG)
香港-オセアニア-台北、3都市滞在で54,500マイル
ANAをオープンジョーにして香港と台北が組み合わせ可能なことを利用して、ユナイテッドも香港発と台北着、つまり2社にまたがってWオープンジョーにします(発着はもちろん入れ替え可能)。
ユナイテッドでは台北が北アジアになるので、マイル数を抑えれる上に、香港+台北+オセアニア諸島の3都市滞在が可能になります。
旅程例:
区間 | マイル数 | ||||
エアライン | 機材 | ユナイテッド | ANA | ||
エコ | ビジネス | ||||
TYO – HKG | NH | B789 | 8,500 | ||
HKG – BKK | TG | A330 | 22,500 | 40,000 | |
BKK – AKL | TG | A359 | |||
AKL – SYD | NZ | B789 | |||
SYD – RAR | NZ | B788 | |||
RAR – AKL | NZ | B788 | 15,000 | 30,000 | |
AKL – PVG | NZ | B789 | |||
PVG – HND | NH | B773 | |||
HND – TPE | NH | B789 | |||
TSA – HND | NH | B789 | 8,500 | ||
合計 | 37,500 | 70,000 | 17,000 |
全てエコノミーでは54,500マイル。往路ビジネス+復路エコでは72,000マイル。
上の旅程で言えば、往路ではTGの359ビジネスに12時間、復路ではNZの789ビジネスに12時間乗れることを考えると、まずまずありかなと思います。
ANAマイルでシンガポール航空の新ビジネスクラス2区間
*10/1よりSQ区間もWEBサイトでの特典検索、予約が可能となりました。
ユナイテッドでは、特典航空券のWEB検索ではシンガポール航空便が表示されないものの、コールセンターでは発券することが可能です。しかしここでも、個別セグメントで空席があっても、通しで検索して出てこなければそのフライトを利用することは出来ません。
シンガポール航空の空席はANAの特典航空券検索で参照することが可能ですが、シンガポール航空はビジネスクラスの新シートを使用している機材(A380、B77W、A359)では、通常はビジネスクラスを他社に開放していません。
ただし、現時点で下記の2ルートでは新ビジネスクラスのシートを使用している機材でも、ビジネスクラスを他社特典航空券に開放しています。
区間 | 便名 | 機材 |
SIN – HND | SQ634 / 635 | B77W |
SIN – SYD | SQ271 / 272 | B772 |
B772に関しては、現在シンガポール航空は21機保有していますが、その内、数機がリフィットモデルで、機材年齢こそ重ねているもののシートが新シートになっています。
B772リフィットモデルの運航ルートについては、実際のフライトデータの機体番号(レジ番)から参照するか、シンガポール航空WEBサイトで実際に予約画面から座席指定画面まで進み、確認することが可能です。B772のリフィット機材で運航しているルートは他にも多数あると思います。あまり先の日程になると機材変更の可能性もあるので、その点は注意です。
話はオセアニア路線に戻りまして、ユナイテッドでは南アジア発でSIN – SYD路線で、このSQのビジネスクラスを利用したくても選択することが不可となっています。*UAコールセンターの認識違いで空席があれば現在は出るようになっています。
ANAの場合はユナイテッドよりも幅広くルート選択が可能なので、上記を2路線とも利用することが可能です。またストップオーバーも可能ですので、オセアニア諸島だけでなく、シドニーあるいはオークランドでも滞在出来るのも大きな利点です。
旅程例:
区間 | マイル数 | |||
エアライン | 機材 | ANA | ||
エコ | ビジネス | |||
HND – SIN | SQ | B77W | 25,000 | 40,000 |
SIN – SYD | SQ | B772 | ||
SYD – AKL | NZ | B789 | ||
AKL – RAR | NZ | B789 | ||
RAR – SYD | NZ | B789 | 25,000 | 40,000 |
SYD – AKL | NZ | B789 | ||
AKL – BKK | TG | A359 | ||
BKK – TYO | NH | B789 | ||
合計 | 50,000 | 80,000 |
ANAでは往路、復路でクラスを分けることも可能なので、片道のみビジネスにすれば65,000マイルに抑えることも可能です。また往復ともにSQのビジネスを満喫するルートもありでしょう。
ニュージーランド+オーストラリアならユナイテッドでエクスカーショニスト、45,000マイル
2017/10までなら、ニュージーランド、オーストラリアに行くならANAに比べてユナイテッドの方がオトクです。エクスカーショニストを使えば、2都市滞在も可能です。
ただし、2017/11/1からは60,000マイルまで増額されるので、発売開始日から逆算すると、2018年の夏休みがターゲットでしょうか(向こうは冬)。
旅程例:
区間 | マイル数 | |||
エアライン | 機材 | ユナイテッド | ||
エコ | ビジネス | |||
HND – SYD | NH | B789 | 22,500 | 40,000 |
SYD – AKL | NZ | B789 | 0 | 0 |
AKL – HND | NZ | B789 | 22,500 | 40,000 |
合計 | 45,000 | 80,000 |
まとめ
- マイル数を押さえたい:ユナイテッド
- 台北・香港も合わせたい:ユナイテッド+ANA
- オセアニア諸島+ニュージー or オージー:ANA
- SQのビジネスクラスを利用したい:ANA
- ニュージー + オージー:ユナイテッド(2017/10まで)
という感じでしょうか。空席状況をチェックしながら希望の旅程での発券を目指しましょう。
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