先日来報道があった通り「ダイナース」の売却について続報が入りました。
//5star-traveler.com/2015/02/18/post-494
本日の日経新聞朝刊での報道です。
三井住友信託銀行は米金融大手シティグループが日本で展開する「ダイナース」ブランドのクレジットカード事業を買収する方針を固めた。買収額は400億円強で、月内にも発表する。富裕層の顧客が多いカード事業を買収し、収益力の底上げにつなげる狙いだ。
買収するのはシティの日本のカード会社「シティカードジャパン」。ダイナースクラブカードやシティカードを展開し、約80万人の会員を抱える。三井住友信託はシティと大筋で合意し、今月末の発表を目指している。
買収額は400億円強になる見通しだ。三井住友信託は昨秋時点で買収時の参考価格として600億円を提示したが、カード事業の赤字基調を踏まえ、正式な提案価格は低めに見積もった。シティ側もこれを受け入れる方向だ。
三井住友信託の狙いはカード事業のてこ入れと富裕層ビジネスの強化だ。クレジットカードの利用額は安定的に拡大を続けているが、同社はグループのカード会社の認知度が低い。買収でカード事業の競争力を高める。
・・・・（中略）・・・
もっとも、富裕層相手のビジネスは国内の個人向け部門で数少ない成長分野だ。銀行間の競争も激しい。カード事業の引き継ぎに伴うシステム投資も負担になるとみられ、採算性をどう高めるかが課題になりそうだ。
シティは昨年、不採算を理由に日本の個人向けビジネスからの撤退を発表した。銀行子会社であるシティバンク銀行の個人部門は、三井住友銀行に450億円で売却することで合意している。今回のカード会社の売却により、個人部門からの撤退を完了する。今後は日本でＭ＆Ａ（合併・買収）助言など企業向けサービスに特化する。
買収金額としては、当初の600億から赤字事業であったことを踏まえ400億強に落ち着いたようです。これで、シティは銀行個人部門、クレジット部門の両方で撤退が完了することになります。
ダイナースは3月末までの入会キャンペーンを分厚く行っておりますが、一旦3月末までで区切りとなりそうです。
「信託銀行」ってナニ？普通の銀行とどう違うのか
ところで「信託銀行」って、いまいち普通の銀行との違いが良く分かりませんよね！？いったい何なんだと言うと、
信託銀行（しんたくぎんこう）とは一般に信託業務を主に営む銀行をいい、日本においては兼営法1条の認可により信託業務を営むことができる銀行のうち信託業務を主として行うものを指す。
日本において、銀行法に基づく免許を受けた銀行のうち、金融機関の信託業務の兼営等に関する法律（兼営法）によって信託業務の兼営の認可を受けたもので、信託業務を主として行うものをいう。その多くは商号において「信託銀行」と称する。
なるほど。さっぱり分からないですね。そもそも「信託業務」の定義が分からない。
信託業務とは、他人財産を自己の名義として預かり、自己の財産と分別管理する機能を有しており、様々な業務で活用されて金融インフラとしても不可欠の要素となっている。機能としては銀行預金とほぼ同じ金銭信託、貸付信託等の定期性貯金から、有価証券管理の機能を提供する証券投資信託や特定金銭信託、年金資産の運用をする年金信託、資産流動化業務としては売掛債権や手形債権等の金銭債権の流動化業務を受託する他、不動産投資信託の信託受託者としても信託機能を提供している。
金銭信託
顧客（委託者）から預かった資金を手形割引や有価証券（株式や債券など）で運用し、収益を配当。商品名「ヒット」。
貸付信託
委託者から集めた資金を主な産業に長期的に貸付け、その運用収益を配当。商品名「ビッグ」。
年金信託
企業や個人からの年金基金の運用。マスタートラストもこの一種である。
土地信託
地主の依頼を元に業務を代行してビルや住宅の建設・管理・運用を行い、家賃収入から諸経費を引いたものを地主に配当。
証券投資信託
一般に「投資信託」（ファンド）と呼ばれているもの。投信委託会社からの指示を受けて証券投資の運用を代行。
ぼんやりとイメージが沸きましたでしょうか。
いいページがありました。こんな私にも分かるキッズ向けページがありました。最初からここを見るのが早いですね。ざっくり「色々と運用して増えるよう頑張る銀行」という認識でいいでしょうか。
「信託銀行と銀行の違いってなんだろう」（住友信託銀行）
ひとまずは4月以降の三井住友信託銀行の発表を待つことにしましょう。引き続き注目です。
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