スカイスキャナーや、Kayakなどの航空券検索サイトで検索をすると「Kiwi.com」というサイトが出てくることがあります。Kiwi.comでは他のサイトでは出てこないような安いチケットが出てくることが度々あります。その秘密はと言うと、
“航空券を別切りでも検索するKiwi独自のアルゴリズム”
にあります。
通常、航空券を検索する場合、1つのチケットとして発券できるものを探してきます。
しかしKiwiでは、乗り継ぎを含めて別々のチケットも組み合わせて探してきてくれるので、他の検索サイトでは探してこれないようなチケットを提示してくれます。
往復チケットはもちろん、片道チケットでも別々のチケットを組み合わせた安いチケットがあれば、探し出してくれます。
私自身は今まで何度か使っていますが、かなり気に入っています。
最近は他の比較サイトでの検索と合わせて、kiwiだけは別途検索するようにしています。それぐらい気に入りました。トラブルも特になく、予約完了から発券までもスムーズな印象です。
場合によっては乗継ぎ地で一泊する必要があるような旅程が出てくることもありますが、
- 少しでも安く航空券代を抑えたい
- 日程に多少は余裕がある
というような場合には、是非とも一度検索してみることをオススメします。
Kiwi.com:格安航空券の探し方
大きく分けてKiwi.comでの航空券の探し方は2つ。
条件を指定して探す
まず kiwi.com のトップ画面から各種条件を入力して探す方法です。
- 往復 or 片道 or 複数都市
- 人数
- 出発地、到着地
- 日程
を指定、入力していきます。
出発地(到着地)の入力は様々な方法があります。いずれも複数指定することが可能です(例:東京と大阪)
日程の指定方法もオプションが多数あります。
また往復旅程では、復路の日程を「滞在期間」で指定することも可能です。
条件の指定を終えれば「フライトを検索」で進みます。
世界地図から検索
もう一つは、地図を見ながら検索する方法です。
こちらの検索画面では左半分に検索条件、右半分に地図が表示され、地図を見ながらチケットを探すことが可能です。
特にこの地図を見ながらの検索が役に立つのが、目的地が決まっていない場合です。その場合、目的地に「どこでも」を指定することが可能です。限られた予算で行けそうな場所を探したい場合などにピッタリですね。
そうすると、地図上で「各都市の最安チケット」が表示されます。思わぬ格安お宝チケットが見つかる場合もあるかも知れません!
また下記のような様々な条件を指定することが可能です。
(別々の空港)
購入手続き
旅程がいざ決まれば購入手続きへと進みます。検索結果から「¥・・・で予約する」で進みます。
旅程詳細が表示されますので下にスクロールしていきます。オプションの追加などがありますので、余計なものを付けたりして間違わないように注意して進みまししょう。
まずはフライト日について間違いが無いか念の為再確認。乗り継ぎ保証については後ほど詳しく。
氏名、生年月日、パスポート情報を入力していきます。名・姓が逆にならないように気を付けましょう。
LCCの場合、預入れ荷物がオプション扱いで追加料金が必要なことが多いです。
この購入画面で追加することで、前もってKiwi経由で料金を払っておくことも可能ですが、後ほど自身で航空会社のWEBなどから直接払ったほうが割安な場合があるので、値段を調べてからの方が良いかも知れません。パスしてもよいでしょう。
こちらもオプションです。海外旅行保険は多くのクレジットカードに付帯しているサービスなので、ここでわざわざ追加で入る必要はないかなと思われます。
“詳細”をクリックすると保険内容を詳しく見ることが出来ますが、正直一度きりの保険料金のわりには値段に釣り合わない低めのカバー額です・・。やはり個人的には不要でよいかと。
1名分で検索したものの、本当は2名分必要だった場合などはここで人数の変更が可能です。
連絡先:
メールアドレス、携帯番号を入力します。
Visa、マスター、JCB、アメックス、ダイナースと全てのクレジットカードが利用可能です。カード情報を入力して、右側の規約にチェックを入れて「支払う」をクリックで完了です。
Visa、Master、JCBでは表示価格の日本円で決済されるので問題ありませんが、ダイナースとアメックスに限りユーロ、米ドルでの決済となり、それぞれクレジットカード会社側での為替レートが適用されます。表示価格と少し差異が出る場合があるので、その点は注意しましょう。
気になる乗り継ぎ保証とは
Kiwi.comの強みである別切りチケットですが、別切りチケットであるが故に、どうしても気になってしまうのが
乗り継ぎです。
通常の1つの航空券の場合、いわゆる “通しチケット” なので、万が一トラブルなどで乗り継ぎがうまくいかなかった場合も次便振替えなどの保証があります。
その点、Kiwi.comの場合、“別々のチケット” になるので、乗り継ぎに関しては航空会社側の保証はありません。
代替便
目的地まで案内します。
払戻し
未使用航空券の払戻しをします。
空港で足止めされた場合、Kiwiが以下を負担してくれます。
他の空港への移動
予約された搭乗者全員が対象となります。
夜間の宿泊
夜間8時間以上の遅延には、搭乗者全員の宿泊費を負担します。
お食事とお飲み物
4時間以上の遅延には、搭乗者全員の軽食費を負担します。
上記のいずれかの状況が発生した場合は、ただちに Kiwi.com まで連絡することが必要となります。
サービス案内のページでは下記の記載があります。
- いずれのオファーについても24時間以内に返答ください。
- 弊社から承認が得られるまでフライトの変更はお控えください。
- オンラインで購入できないフライトをご利用する必要があると判断された場合は、 14日以内に必ず支払証明をeメールでお送りください。
変更とキャンセル
決済画面で「払戻しに関する規定」という項目があり、クリックすると詳細を確認することが可能です。
予約される前に、以下の項目にご留意ください。
- お客様が予約を完了され、当社が予約の支払いを受領した直後に、当社に対して当該航空会社の航空券の手配を行う旨の指示がなされたものとみなされます。
- 当社は直ちに航空券の予約を手配するため、お客様は当社に対して合意されたサービス契約を後に撤回することができません。したがって、実質的に弊社のサービスは払戻し不可となります。
- 当社が提供するサービスを通じて、お客様は航空会社と直接的に運送約款を締結することになります。したがって、予約をされる前に航空会社の約款を十分に把握しておく必要があります。
- フライトの変更やキャンセルを含む航空運送サービス提供に係る実際の条件は、当社ではなく、各航空会社によって定められます。
- 当社のヘルプ・承認なしにご予約フライト(ルート、目的地、時間)を変更された場合は、Kiwi.com 保証・アシスタンスサービスは適用されません。
- フライトのキャンセル手続き、および、何らかのご利用交通機関の払戻し手続きには、それぞれ手数料20ユーロが別途請求されます。
黄色のマーカーを付けた部分を読むと「実質的には払い戻し不可」となっています。ところが最下部では手数料20ユーロとも記載されています。これでは結局できるのか、できないのか分かりづらいですね・・・。
結論から言うと、“チケットによる” というのが正直なところです。
航空券の基本的なルールを言うと、購入後にキャンセル・変更ができるかは航空券の運賃規則(フェアベーシス)で規定されています。これは上の注意書き4つ目の文章にも記載されている通りで、残念ながらKiwi.com側でコントロールできるものではありません。
基本的には安い航空券ほど、キャンセルや変更ができなくなっているか、割高な手数料が設定されています。
最後の文章にある “手数料20ユーロ” というのは、キャンセル・変更が可能なチケットであった場合にKiwi側でも手数料が発生しますよ、という意味になります。
手数料の例:
– | 手数料が不要なチケットの場合 | 手数料が必要なチケットの場合 | キャンセル・変更不可の場合 |
---|---|---|---|
航空会社 手数料 | 0円 | 5,400円 | – |
Kiwi.com 手数料 | 2,600円 | 2,600円 | – |
合計 | 2,600円 | 8,000円 | キャンセル・変更不可 |
また航空券がキャンセル・変更可能なものであった場合、航空会社に直接問い合わせてキャンセルや変更が可能な場合もありますが、最後から2つめの文章にある通り、その場合はkiwi.comの保証やアシスタンスサービスが受けれなくなるので、その点は認識しておいた方がよいでしょう。
同じ画面で「運賃条件」を見ることも可能です。これこそが上で触れたフェアベーシスのことで、よく見てみるとOSA-TYO、つまりANAフライトの規則が表示されていることが分かります。(本文はまだまだ続く超長文です)
参考 ANA運賃規則一覧
予約をキャンセルしたい場合
ヘルプのページにもう少し詳細に記載があります。
参考 Kiwi.com 予約を取り消したい場合はどうしたらいいですか?
予約がまだ処理中の場合は、まだ [予約の管理] から取消できるかもしれません。
ご予約はまだ進行中です
- 例えば間違いを見つけた場合など、支払いの終わったすぐ後にご予約取り消したい場合があるかもしれません。
- 予約処理の終わってない物のみ取消および全額返金できます。航空会社がすでにご予約を確定してしまっている場合は、ご利用条件がご予約に対して適用されることになります。
- [予約の管理] にて、状態がまだ「処理中」であれば、キャンセルのリクエストを送信していただけます。
- ほとんどの予約が自動化されているため、一部完了していれば手遅れかもしれません。何もまだ予約されていなければ、キャンセルして返金オプションの番号を記載したメールを送信します。
確定済みのご予約
- 予期せぬことがあなたの出発を邪魔することがあります。
- 予約処理の終わってない物のみ取消および全額返金できます。航空会社がすでにご予約を確定してしまっている場合は、ご利用条件がご予約に対して適用されることになります。特にローコスト航空会社においては、返金不可ポリシーを適用している場合があります。
- ご予約がすでに確定されていれば、当社お客様サポートチームに連絡してください。航空会社からお客様のキャンセルと払い戻しオプションについてお調べいたします。
- いずれの場合でも、払い戻し額より€20の手数料を頂戴いたします。
- 航空会社の払い戻しオプションにご不満の場合は、フライトの変更を [予約の管理] からもできます。
パスポート情報を間違ってしまった!
よくあるのがこのパスポート情報の間違いです。ついつい慌ててしまって氏名が逆になってしまった経験が私も何度か経験あります。
旅行代理店によっては “一切の修正を受け付けない” と明記している場合もありますが、Kiwiのヘルプページによると協力的な記載があるので、ある程度は柔軟に対応してくれそうです。
参考 Kiwi.com パスポートまたはトラベルID情報に誤りがある場合はどうしたらよいですか?
- パスポートまたはトラベルID情報の訂正にヘルプが必要な場合は、[お客様サービスチーム] へお問い合わせください。
- 航空会社によって予約後にパスポートまたはトラベルID情報を変更する場合、手数料がかかることがあります。
予約完了後のフロー
さて実際に予約を完了しました。
完了後の画面からそのまま「予約の管理」ページに飛び予約内容詳細を参照することも可能です。
1通目:予約確認
2通目:発券完了、Eチケットが添付
オンラインチェックインには航空会社の予約番号を確認
航空会社によっては事前のオンラインチェックインに対応しています。その際に必要となるのが、予約番号(PNR)です。
予約番号には旅行代理店側と航空会社側の2種類あるので、混同しないようしましょう。今回の場合で言えば、
Kiwi.com | 5xxxxx4 |
バニラ | MxxxxX |
ピーチ | AxxxxM |
という具合に、3つの予約番号があります。
航空会社の予約番号はEチケットの左上に記載されています。
予約管理画面から詳細を確認
予約完了後はkiwi.comのWEBサイトからも予約内容を確認することが可能です。
安心の日本語サポート電話
他のオンライン旅行代理店より大きなアドバンテージだなと感じるのが、日本語での電話サポートが用意されていることです。
電話 03-4580-7554
また問い合わせページよりメールの送信が可能です。
参考 Kiwi.comお問い合わせページ
Kiwi.comについて
kiwi.com社は、2012年に前身であるSkypickerとして創業。現在では9ヶ国に支店を展開、本社はチェコにあります。。
参考 Kiwi.comについて
私は個人的にも本社の社員の方とやり取りをする機会が多いですが、非常にレスポンスよく対応してくれている印象です。
まとめ
最近は他の比較サイトでの検索と合わせて、Kiwi.comは別途検索するようにしています。今のところトラブルも特になく、思わぬ格安チケットが見つかることもあります。
あえて注意点を上げるとするば、
- 別切り発券(別々の航空券)なので、何かあった場合は自分で対応
- 荷物のピックアップも、うっかり忘れないように要注意
- 乗継ぎ時間によっては一泊費用な場合もあり
という感じでしょうか。豊富な検索オプションをうまく使い倒し、是非ともオトクなチケットをゲットしましょう!
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