御巣鷹の尾根を訪ねて。

御巣鷹の尾根を訪ねて。

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この記事を書いている8月12日は、今から31年前の1985年に群馬県の御巣鷹山JAL123便が墜落した日でもあります。

2016年で31年が経ちましたが、今なおこの時期になるとニュースでも取り上げられることが多いです。

いつか一度はお参りに行きたいと思っていましたが、”いつか”というのは行動を起こさない限り来ないと思い、今年行ってみることにしました。

wikipediaを読めば一通りの事故の概要は知ることが出来るかと思われます。
参考 日本航空123便墜落事故

言うまでもなく、あくまでこの地は「慰霊の場所」です。これからお参りに行く予定がある方に、行き方などが参考になればと思いこの記事を書きます。

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慰霊の園への行き方

今回はまずは「慰霊の園」から訪問することに。8月は御遺族の方も多く訪れるのではないかと思い、その前の7月の半ばに訪れました。

慰霊の園は520名のご遭難者の霊を祀り、かつ慰めるための諸施設を設置するとともに、慰霊の園を交通安全祈願の場として広く一般に開放することにより、公共の福祉に寄与することを目的としております。
上野村 は険しい山々に囲まれ平坦な土地のほとんどない所ではありますが、慰霊の園の要旨に賛同した村民有志が3000坪の土地を供出し、そのうち1500坪を平地にして建設しました。

参考- http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-index.htm

この「慰霊の園」は追悼施設として、墜落現場からは20km弱離れた場所に設けられています。東京方面から車で向かう場合、関越自動車道の下仁田ICで降り、そこから45分ほどです。電車バスではアクセスは少々厳しいと思われます。

下仁田ICで降り進んで行くと「道の駅しもにた」があります。お花屋さんがありますので、お供え用にお花を買いたい方は、こちらで買うのが良いかと思います。ちなみにクレカも使えました。また昼食を取ることも可能です。

ここを過ぎると、コンビニは「セブンイレブン下仁田町下仁田店」が道中最後のコンビニになるかと思いますので、ご入用の方は見逃さないように。

到着しました。

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慰霊塔には、最後まで身元確認のできなかった遺骨が骨つぼに納められて眠っています。

奇しくもこの日は、JALグループの社員さんによって慰霊塔の清掃が行われていました。ですので今回は、直接ここでお参りをすることは出来ませんでした。

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羽田からマイクロバスで来ているようでした。

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大仏も建立されています。

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入り口すぐ駐車場横には2015年に改装された管理棟があります。中には事故の資料などが展示されており、10分ほどのビデオなども見ることが出来ます。JALが管理をしているようです。

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館内は撮影禁止なのですが、入り口では関連本の購入も出来るようです。芳名帳もありました。

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ゆっくり見て回るとしても、慰霊の園トータルで1時間ほどでしょうか。慰霊の園を後にし、実際の墜落現場でもある昇魂之碑へ向かいます。

昇魂之碑への行き方

昇魂之碑を訪れるには、まず登山口まで車で向かうことになります。

慰霊の園からは約17km、車で60分ほどかかります。長いトンネルを通り、到着手前は結構な山道となります。公共機関での移動手段はないので、車がないと移動は厳しいでしょう。

道中、標識も出ています。docomoであれば、登山口到着手前ぐらいまでは電波が入っていました。

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途中、旧の登山口も通ります。

以前はここまでしか車が入ることが出来ず、ここから登山をする必要があったそうです。ここから昇魂ノ碑まで約2kmの距離があり、1時間ほどかかっていたそうです。現在は旧登山口からの登山道は使用出来ません。ちなみにトイレがあり、こちらは利用できます。

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慰霊の園を出て約1時間、到着しました。駐車スペースは確か6台?、バス等は無理です。

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あいにくこの日は天気が悪く、ガスがかかりがちでした。

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登山口から昇魂之碑までは約800m。平地で考えると一見短いように思えますが、登山道ですので約30分ほどかかります。

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斜度もそれなりにありますので、杖を借りることも出来ます。

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また数カ所、クマよけが設置されています。

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財団法人「慰霊の園」、JALグループの方々によって登山道は整備されているようですが、それでも厳しい山道であることには変わりありません。

年々高齢化が進んでいる御遺族の方々を思うと、慰霊登山も決して容易では無くなってきているかと思われます。

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スゲノ沢手前にある中間地点付近には山小屋があります。この辺りから道沿いに墓標が幾つか目に付きだします。

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歩くこと約30分、昇魂之碑へ着きました。用意していたお花はこちらに献花させていただきました。

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当時の上野村村長、黒澤丈夫氏の書のようです。

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少し左にそれ更に登って行くと「遺品埋設の場所」が設けられています。

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慰霊碑には犠牲者全員の名前が刻まれています。

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更に少し登っていくと、当時の焼けた跡そのままと言われている木の幹があります。

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道の突き当たり付近まで来ると、高濱雅己機長、佐々木裕副機長、福田博機関士、3人の供養塔があります。

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この便には多くの著名人の方も乗っていました。

こちらは自転車実業団チームであるシマノレーシングの当時の監督、辻昌憲氏(享年39歳)の墓標。ボトルが備えられています。

私も学生時代自転車部に所属していたのですが、シマノレーシングにはそんな悲しい歴史もあったのです。ロード乗りの方は是非下記の手記も目を通すことをお勧めします。

参考 日航機事故で他界された恩師、辻昌憲監督を偲ぶ 【大門監督手記】
参考 あれから25年(三浦恭資Blog)

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こちらは坂本九さん(本名:大島九さん)の墓標。今でもファンの方が訪れていることが伺えます。

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今回の登山口からのルートです。

首都圏近郊から車で向かう場合、「慰霊の園」と「昇魂之碑」の2つを訪れることは日帰りでも可能でしょう。私はこの後、前橋の方まで出て一泊して帰って来ました。

最後に

今回訪れてみて、事故の悲惨さや遺族の悲しみを改めて感じれたように思います。

私はただの飛行機好きに過ぎませんが、今日、安全に空の旅が楽しめるのも、過去の多くの犠牲とそこからの教訓、安全対策が重ねられた上にあることを、忘れてはいけないのではないでしょうか。

Youtubeでも多くの関連動画が見れるので、ご興味ある方はどうぞ。